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Best name

第30章 それぞれの、生きる場所…

オレの脚が

小刻みに震えていた。




ブル……ブル……


……ブル……ブル……



ブルブル………ブルっ……っと。





次第に・・・大きくなる。








なんでだよ…。こんな時に…。







思うように・・・・・・跳べない。










跳べない……





跳んだら…





・・・・・・・・〃切れる〃。








バチ・・・って・・・



スゲー衝撃がして……









切れる……。








コワイ……。








……え……?







なんだよ・・・それ。














「ナイスプレー!ダイチさん!」

「もう一本~!」



先輩達の声が聞こえる。




だけど・・・オレの視界は


曇ったままだった









どうなってんだよ……。





コワイ……?







フルセット……




デュース……








〃あの時〃と・・・同じだ……。





このセット…おとしたら






負ける……。









オレは悪夢に

脳内を支配されたように

立ち尽くしていた。







音だけの世界にいるような感覚……。







みえない……。







跳べない……






跳ぶのが・・・・・コワイ。






こえーよ・・・。





跳んだら………また。






〃全部〃・・・消える・・・。








オレ・・・跳べねーよ……。





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