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Best name

第30章 それぞれの、生きる場所…

『リョウキ・・・いけっ!』



『はいっ…』





あと少し…




あと1点……





これで・・・・・決めれば







……。







あれ?…







なんだ?





コレ……。







…オレの右手が


スカッと・・・空振る…。









トスが・・・・・・合わない・・・・・・?









ザワっ……。





声援にまじり、どよめきが起こる。






着地したオレの横にボールが落ちた……。





『……』







「ドンマイ!もう一本!」

『……』



先輩たちがオレの背をたたく。






「ワルイ!次!~高く長く上げる!」

『……はい…っ』




セッターが調整をしてくれる。






けど・・・









ちがう…



オレ……。




トスが合わなかったんじゃない…。






「リョウキっ!」

『…っ』





……。





オレ…




見えなかった…。







一瞬・・・ボールが








見えなかった。








まぶしい…?







何だ…コレ・・・










オレ・・・どうしちまったんだ?










ブルっ…。






左脚が…ふるえる。






なんで…




なんなんだよ……





こんな時にっ・・・。





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