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Best name

第30章 それぞれの、生きる場所…

一進一退…。


試合は、まさかのフルセット。





負けるつもりは毛頭なかったが
ゾクゾクするぜ?




まさに相手にとって不足なしだ。





こうこなくては…試合はおもしろくない。



完全に血が騒ぐぜ。







ここからは

スタミナ…そして集中力の勝負だ。






時折チラチラと客席を見ていたが
完全にそらして集中する。







・・・・・・・・勝ちたい。








『リョウキ…』



ダイチ先輩が
オレとセッターに耳打ちする。





『このセット…お前にトス集めるぞ』


『?・・・・・・。~…はい…っ』





オレは他の先輩たちとちがって無名だ。




言ったら
相手チームがクセを見抜いたり
マークするにはある程度時間もかかる。


それを利用しない手はない


というワケだ。






『リョウキっ…!』


『はいっ・・・!』



先輩たちの作戦は上手くハマり
得点がのびていく。








あと・・・・・・・・1点。

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