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Best name

第30章 それぞれの、生きる場所…

『ふふっ・・・アイル?…それ見せて?』



ヤバイ・・・(笑)





『~~・・・』


アイルは壁に背中を付けるようにして
それを隠す




『オレのじゃないの?それ(笑)』

『べつに・・・』



(笑)





『くれないの?それ…(笑)』

『・・・いらないじゃん』





『~…(笑)たしかに・・・いらないなっ…?』



『・・・?!』


やっと顔上げた。





あ、また

ほっぺ・・・プクってした(笑)






こんなの初めてだ。








『1個あれば・・・・・・いらない』

『ぁっ・・・』


アイルの手から、それをとる。




赤い・・・ハート型の箱の

小さな・・・包み。





『…サンキュ・・・アイル』



『~~・・・』



『〃それ〃やるよ♪オレいらないから
アイル甘いモン好きだろ?』

床に散乱したチョコを差す


『~~いらない…っ。ふ…太るっ』

『クスっ…。もっと太れ♪
~コレ…アイルが作ってくれたの?』



『ぅん。はじめて・・・作った』

『ほ~♪そりゃラッキーだなオレ(ハート)』




『…あんま…自信ない』

『ふふっ…。あけていい?』



モジモジアイル…可愛すぎ


『……ん』


アイルが少し、バツが悪そうに
うつむいて床に散らばった義理チョコを拾って
袋に戻し始める


『ウマそう。
よく作ったなぁアイル♪大変だったろ?』


『ぅ…ぅぅん。
でも……チョット・・・練習した』



『練習?(笑)アイルが?』


なんか…可愛いぜ、マジで

女の子って感じ…。


『練習したのはソウタさんにあげた』

『ブホッ…(汗)』


無邪気な顔して言うんじゃねーよ(笑)

なんか…複雑じゃねぇか…(苦笑)


『結構甘党だから喜んでた。…から
味は……大丈夫だと、思う』


モジモジモジモジ…って(笑)


『あぁ、そう;。いただきます』





アイルが拾い集めるチョコの山

初めて・・・一生懸命
チョコを手作りしたあとに

〃コレ〃を見つけてしまったのか…



まいったな~・・・


それでしょぼくれてしまったワケか


悪いことしたな……。



しかし・・・



アイルがヤキモチだなんて・・・



ニヤケてしまう…オレって


けしからんやつだ?

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