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第30章 それぞれの、生きる場所…

『来週の教室…私も行っていい?

…邪魔にならないようにするから』




『……』




『・・・・・・ダメ?』




『…クス・・・いや』



それはそれで
オレにとってまた別の
良い緊張感になりそうで、有難い。



『アイル?……バック』

『え?』




『おちそう…』


アイルのバックから

手帳?ノートがはみ出て

今にも落ちそうだ。





バサっ……。



『言ってるそばから~…』



ノートが落ちて地面に広がった



とっさに拾うが…。





『!?~~~っ、ちょ…まっ…』


『?』




アイルが慌てる


既にノートは・・・オレの手に…。






『…か…かえして…?』


『~?』




『と…とじて?…とりあえず』


『何々~…』


(笑)


ノートの開いたページを見ようとする





『あっ…ダメっ…かっ…かえして~っ』




『……ふふっ♪』



ひょいっと取り上げる。(笑)







『~何隠してる?(笑)』



『かくしてないから

返してよぉ・・・もぉっ!』






慌てるアイルがカワイイ…♪


そして


人間・・・隠されると…?

















『見るなと言われたら、見たくなる♪』















・・・それが性分というモノ(笑)







『あぁっ……ちょっと!!!』



『みせろっ♪』




パラパラ……



ページをめくる……。




『・・・・・』



『~~……』




中には……




ネットから引っ張った記事のコピーやら…

そこへの書き込み。


スポーツ選手の体を作る食材…などなど


びっしり書き込まれていた。



体を暖めるメニュー…

高タンパク・低カロリー…

疲労回復…

怪我の治癒……





『アイル・・・』



『か…えしてってばぁ…』




顔を赤らめて気まずそうに

ぴょんぴょんハネて
手を伸ばすアイルを

しばらく無視してページをめくる。





『アイル・・・・・・これ…』






いつから書きためていたのだろう…?




こんなに…。





ノートは

元の厚さより、随分と

分厚くなっていた。




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