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Best name

第30章 それぞれの、生きる場所…

子どもも

保護者もいなくなった体育館から




ひょこっと



顔を覗かせるのは……









『な……なんだよっ?!
オマエっ……(汗)

にゅ・・・にゅるっと

顔出してんじゃねーよアイルっ!!』





〃マジでビビった・・・; 〃





『……〃にゅる〃って…

私…ところてんじゃないんだから・・・』





『~……来てたのか』



『ふふっ…教室は
出入り自由みたいだから
来ちゃった。ゴメン』




見学しても…おもしろくないだろうに


ここでもアイルは時々
顔を見せてくれていた


決して前には出ずに、目立たずに…

表立って何かすることもなく
すみっこで、ひっそりと

ただオレを…見守ってくれている。





『ふふっ・・・
もう帰れるの?イケメンコーチ』




『あぁ……
~って…ソレなんだよ💧;
ヤメロっての……』



〃そゆコト言う子だったっけ?〃






『私じゃないもん~♪
付き添いとか、お迎えのお母さん達が
みんな言ってるの真似しただけだもん~(笑)』




『… ; 💧あ、…そう』



『ふふっ……保護者ウケって
ホント大事みたいだし……さすがだねリョウキ』


『~~……』










『よ、おつかれ…〃イケメンコーチ〃』




『・・・(汗)…ダイチ…さん;』



やめてくれ…マジで



オレたちの後ろからダイチ先輩が顔を出す。



『お!今日は美人マネがお迎えかな?(笑)』



『ぇ…いや……べつに、その…すみません』




……アイル、急に小さくなる(笑)



『ハハハ!~~あ、タキガワ?
来週~……たのめるか?』



『?……はい、大丈夫ですよ』





『いや……〃任せて〃も…いいか?』



『え?…でも』



『大丈夫だろう!すっかり子どもたちも
慣れてきてるし、イケメンコーチは
保護者にも好評だしな♪』


『~~やめて下さいよソレ…』


『ハハハ~っ。…練習メニューは
そのままで良いし
様子みて組み入れてくれてもかまわない
試合のメンバー選考が近いから
その辺兼ねてみてくれたら助かる』


『は…はい。わかりました』



『すまないな、助かる!
何かあればすぐ報告してくれ。鍵渡しとくぞ』



マジかよ……。


なんて


突っ立ってると

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