
Best name
第30章 それぞれの、生きる場所…
ガタガタ~~ン…!
ダイチ先輩の言葉に
オレより先にアイルが大きく反応する
『ハッ…ごっ…ごめんなさ…』
『~~~座ってろ…。じっとしてろ…』
『~~~はぃ・・・』
アイルを席に戻し
先輩の話に耳を傾ける
『リョウキ…俺な
引退したのは勿論
俺自身が納得して
良い時期だって思っての事だ
チヅルに苦労もかけっぱなしだったしな…
子どもも生まれて少し落ち着こうって
思ったのもある
それで、引退する少し前から
ジュニアのチームを主にみたり
コーチングに力入れてたんだ』
『そう…だったんですか』
確かに…先輩ほど
指導者に向いてる人はいないとオレは思う
『トレーナーだったり…コーチも
わりと人手が足りないんだコレが
それで~…』
『いや…先輩…でも、そんな!…』
『ハハハ!そう重く考えるな
あくまでもサポートって考えてくれれば…
もちろん本職の仕事に影響ない範囲でな』
『でも…成り手も…
なりたい人も大勢いるんじゃ…。
その道でずっとやってきた人達は、大勢。
オレは…素人同然ですよ。ブランクだって』
『~リョウキ…お前も知ってるだろ?
人には向き、不向き…
それぞれの良さがある
お前は選手としても
右にでる者はいなかった
だけど…指導者としての才も
絶対にピカイチだ
俺は…ずっとそう思ってたぞ?』
『・・・・・・先輩…』
『まぁ…
お前に興味があればだけどな!
・・・それとも
やっぱりお前はもう…一切
関わる気もないか…』
『いや…べつにそこまでは』
その昔・・・オレは
取り返しのつかない大怪我で
選手生命を絶ってしまった
たった一度の
ほんの一瞬の判断の誤り
思い出したくない…というよりは
もう、出来ないのなら
出来ないなりの道を…と。
過去の栄光にすがるのなんて嫌だったから
未練がましくしたくなかっただけだ。
『ふふ、それとも
指導者よりプレーする方が望ましいか?』
『えっ…?』
『全く動けないのか?お前…
丸々約10年…ブランクか?
それでもイイけどな、お前なら
~お前くらいだな。俺の知る限り…』
『・・・先輩?』
言ってる意味が・・・わからない
先輩の言ってる意味が…全くわからない。
ダイチ先輩の言葉に
オレより先にアイルが大きく反応する
『ハッ…ごっ…ごめんなさ…』
『~~~座ってろ…。じっとしてろ…』
『~~~はぃ・・・』
アイルを席に戻し
先輩の話に耳を傾ける
『リョウキ…俺な
引退したのは勿論
俺自身が納得して
良い時期だって思っての事だ
チヅルに苦労もかけっぱなしだったしな…
子どもも生まれて少し落ち着こうって
思ったのもある
それで、引退する少し前から
ジュニアのチームを主にみたり
コーチングに力入れてたんだ』
『そう…だったんですか』
確かに…先輩ほど
指導者に向いてる人はいないとオレは思う
『トレーナーだったり…コーチも
わりと人手が足りないんだコレが
それで~…』
『いや…先輩…でも、そんな!…』
『ハハハ!そう重く考えるな
あくまでもサポートって考えてくれれば…
もちろん本職の仕事に影響ない範囲でな』
『でも…成り手も…
なりたい人も大勢いるんじゃ…。
その道でずっとやってきた人達は、大勢。
オレは…素人同然ですよ。ブランクだって』
『~リョウキ…お前も知ってるだろ?
人には向き、不向き…
それぞれの良さがある
お前は選手としても
右にでる者はいなかった
だけど…指導者としての才も
絶対にピカイチだ
俺は…ずっとそう思ってたぞ?』
『・・・・・・先輩…』
『まぁ…
お前に興味があればだけどな!
・・・それとも
やっぱりお前はもう…一切
関わる気もないか…』
『いや…べつにそこまでは』
その昔・・・オレは
取り返しのつかない大怪我で
選手生命を絶ってしまった
たった一度の
ほんの一瞬の判断の誤り
思い出したくない…というよりは
もう、出来ないのなら
出来ないなりの道を…と。
過去の栄光にすがるのなんて嫌だったから
未練がましくしたくなかっただけだ。
『ふふ、それとも
指導者よりプレーする方が望ましいか?』
『えっ…?』
『全く動けないのか?お前…
丸々約10年…ブランクか?
それでもイイけどな、お前なら
~お前くらいだな。俺の知る限り…』
『・・・先輩?』
言ってる意味が・・・わからない
先輩の言ってる意味が…全くわからない。
