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第29章 星屑の幸せ

控え目に・・・

それでいて真っ直ぐに

見上げるアイルにケイゴが微笑む。




『クス・・・。
~あきちゃったんじゃないの?(笑)』




『ぇ…』

〃やっぱ…はぐらかす・・・〃






『ふふふ♪…』



『・・・それなら
シュミでもやらないかと…』




『ふふっ…ソレ正解だね。
サークルとか、妹チャンも行くの?
アイツ・・・どんな様子?』



『…ぇ。私・・・

スポーツとか詳しいこと全然
何もわからないけど…

試合とか観ると…リョウキ
一人だけ、ズバ抜けてるというか…』





『へぇ~…そう!
元気にやってるんだね~♪…試合?』


『?・・・。…はい

なんか…一人だけ
パワーもテクニックも…

テレビで見るプロの人みたい…なんて
前々から思ってました…。

・・・むしろ
プロの人よりも…うんと・・・』





『~…厳しい世界だろうからね。
色々あったんじゃないかな?…』




『そ…ですか…』

〃そんな・・・ものなのかな〃





『ふふっ…!不満げだね?妹チャン
分かりやすくておもしろいね(ハート)』



『……』




『僕が言うのもナンだけどねぇ~…
リョウキは・・・
すごぉ~く自慢の弟だよ~(笑)

ボクとちがって素直で真っ直ぐで
それでいて優秀でね~♪
カワイイでしょ?アイツ(笑)

そっちの道じゃ、「超」の付くエリート!
高校も大学もスポーツの強豪校が
リョウキを取り合いするようなスカウトの嵐!

海外のチームから留学のオファーまであって
確か行ってたよ♪

ブラジル?エジプト?…どこだっけ
強いトコ♪~…えーとフランスか?

いや…アマゾンだったっけ?(笑)』



『そこ・・・お兄さんなのに

知らないんですか・・・;(苦笑)』




〃確か…留学してたって話だけは前に…〃




『ふふふ~♪実業団でもドコでも…
行き先は思いのままだったハズだよ。

家族をオリンピックに連れてく~
なんて言ったりね。
それでいて・・・それが幻でもない

誰もが叶えられると信じて疑わなかった。
誰もが認めてで誰もが羨む…
金の卵だったんだよ オレの弟~♪(笑)』



『…ほんと・・・ですね…』


〃なんか…もう、雲の上の人みたいな話…〃

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