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第29章 星屑の幸せ

『ハハハハハっ!
ハハっ…腹イテ・・・ハァ~…

妹チャン~?…ホンモノだね?
やっぱ?君~』



部屋にはアイルとケイゴが残る



『何がですか?』




『…〃それが〃だよ(笑)
…~痛み平気?
固定するともっと楽になるからね♪』



『かなり…すごく楽になりましたよ。
ありがとうございます…。あの…
お茶・・・冷めましたよね?…』




『あぁ…ありがと。わるいね』



『いぇ…』

少しうつむくアイルをケイゴが見つめる



『妹チャン?…』


『は…はい?』



『ふふっ…ちゃんと
彼氏に言われたコト守るんだね?
…プっ・・・〃ソレ〃…』



『???…』



ケイゴがアイルの握りしめる
ゴルフクラブを差して笑う




『えっ…ぁ!…ぃゃ…その…
ごめんなさいっ・・・
私…べつに…そんなつもりじゃ…』



アイルは お茶を入れ直しつつも
リョウキの言ったように
クラブをはなさずに持っていた



『わかった、わかったから~♪
~元気そうで何よりだけど~、妹チャン?
アイツ最近何してるの?仕事三昧?
て言うか…仕事ちゃんとしてるの?』




『ぇ?はい。お仕事も充実してそうですよ。
ぁ、あとスポーツ好きみたいで
お友達と時々…サークル行ったりとか』




『あぁそう?へぇ~!…そっかぁ~♪
そっか そっかぁ~…』



『・・・』





『~♪…妹チャン?
何か言いたいでしょ?…僕に。
ずっと、そんな顔してた』



『は?・・・ゃ・・・ぃぃぇ』



ケイゴの唐突な質問に
アイルが目を右往左往させた




『ふふっ…ねぇねぇ~♪…僕のこと好き?』

『・・・べつに』



『ぷ(笑)・・・じゃぁ キライ?』

『いいえ』




『苦手?(笑)』

『……はぃ』




『(笑)♪今から二人で
ごはん食べに行こうか?』

『行きません…』


『顔も声もソックリでしょ♪
リョウキなんかやめて
僕と付き合わない?(笑)』

『お断りします』



ケイゴの問いに全て一瞬で
スッパリとアイルは答えた


…真顔で
素で…キョトンとしつつも

躊躇わずに答えるアイルに
吹き出したケイゴが再び問う



『ふふふっ…今みたいに
素直にいってみたら?思ったまんま…』

『……』



うつむくアイルが、少し重そうに口を開く。

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