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第29章 星屑の幸せ

『・・・それに元はと言えば
私のせいで・・・~どこにも…』


『ん?』


ケイゴが首をかしげるようにアイルをみた

アイルが恥ずかしそうに…うつむく


〃……あ〃


『それと…リョウキさん
ちっともこわくなんかないですよ

ふふ、ケイゴさんに・・・ご家族には
また違った面も…かもしれないですけど

リョウキさんは…その
すごく~・・・誰よりも…』




アイルがモジモジっとする


・・・なんか不穏な気配(苦笑)


また…くるか?コレ…。



『あ…あのさっ…』

〃兄貴の前でカマすのは
とりあえず…やめてくれぇ…〃



アイルがまた
カマしてきそうな気配を感じ

そして今更だが

我に返るようにハッとして
会話に割り込んだ



さっきアイルの言いかけた言葉で思い出す


そうだ…〃元はと言えば〃…を

忘れてんじゃねぇよオレ

一体何をしに…



『何?リョウキ…』



『あー・・・兄貴
この際仕方ない…。たのみが…』



『ん?何?オレに頼み事~♪?
聞くぜ?カワイイ弟の頼みなら♪
もぉ~断然・張りきって♪』




…なんでかな~
必然的にピキっとくるぜ
このムダな笑顔…。




『チっ・・・

正月明けるまでしょーがない
テメーでガマンしてやる

勝手に押しかけて来たんだ
少しは役に立て』




『う~~わっ?!
ひっどいたのみ方~!?
ちょ~~オレ様~~♪』



『ぇ…💧;?リョウキ・・・
たのんでたの?・・・今の??』



アイルがドン引きした顔でオレを見る



言ってるイミがわからない

…のは無理もないが




『フムフム♪もちの・ろんだよ~♪』



『……気づいてたのかよ』



『そりゃモチロン。
ん♪?…妹チャン?ちょいちょい…』



『ぇ…、私…?』


イミがわからず目をパチリと開くアイルを
ケイゴが手招きしてソファに座らせる

オレは立ち上がって場を譲り
先程ついついどこかに放り投げたモノを探す

買い物に行ってきた袋…どこ置いてきた?


『あのぉ…。』


『兄貴…アイル診てやってよ…』


アイルは混乱中だし
一応改めてケイゴに言う


『まかせとけ~♪』

『え?…あ、の…』





『アイル・・・正月中

病院行けないし

兄貴に診てもらってくれ

・・・・・それで〃医者〃だから』

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