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第29章 星屑の幸せ

アイルが困り顔・・・というより

〃困った子〃を見るような顔で

オレを見ている…




『それに…こんな寒い中
わざわざ来てくれたんだから

そんな…いつまでも
ツンケンしないで・・・

~…第一…リョウキ
お兄さんに向かって そういう・・・』




『ハァ…妹チャン~…
なんてイイ子なんだ?
僕・・・涙でそう…♪(ハート)』



『ケッ・・・ヘンなトコで
古くさい考えすんのなアイル…』



〃ヘンなトコ…マジメで律儀なやつ…〃



『リョウキ~・・・』



『アイル・・・オレも

レモンと砂糖・・・』







『・・・。ふん・・・。

~~知らないっ・・・自分でやって…!』







プイっ・・・と



アイルが……そっぽ向いた。





〃んな…?!💧; なんでオレが

アウェーになってる?!

理不尽すぎるぜっ!?〃



『ぷっ…ハハハ~♪!!?
…ねぇねぇ妹チャン?このクッキー
もしかして手作り?』



『ぁ…はい、さっき焼いてて
ちょうど良かったな、って。
お口に・・・合うと良いんですけど』



『ん…やっぱり?なんか
香ばしい香りがするな~って思ってたんだ♪

ん…~オイシイ(ハート)すごいねぇ♪妹チャン
いつもこんなに至れり尽くせりで?』



『いえ…べつに・・・たまたまで
なんか…もて余してたっていうか…』



『フムフム・・・
正月からリョウキに監禁されてたワケか。
妹チャン、かわいそうに!』





〃な!?・・・にを

このクソアニキは・・・一々〃



『は…?ぃぇ・・・ケイゴさん
そんなんじゃなくて…』



『はぁ~・・・
来て良かったよぉ妹チャン?

こんなコワイ弟と二人
カンヅメの正月なんて…

僕と今から
ショッピングにでも行こうか?♪

妹チャンくらいのお年頃なら~
初売りに行きたいとかさ…ねぇ?♪』





『…いえ・・・

まったく行きたくないです・・・』








(笑)



『ゴフっ・・・;💧
コホン…~あぁ、そうなの;
わりとハッキリ言うのねキミ…💧;?』





『ぷ…』

〃アイルは…やっぱアイルだ(笑)〃





だんまりを決めて
(はじかれた…と言って良い)
一人静かにすすったレモンティーが…

心なしか、オレのキモチを
沈めていってくれるような気がした。

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