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第29章 星屑の幸せ

『~アイル・・・いいから
ソイツから すぐに離れろ?
早く!・・・~こっちに』





『…リョウキ?
…~ぁ…えと、ケイゴ…さん
とりあえず、お座りになって
お茶でも…』





アイルが握られた手を
さりげにはなしてソファを差した。






『妹チャンやさしい~♪

アタマのカタイ冷酷弟とは大チガイ~!
ん~~カワイイ♪

おにーちゃんって呼んで?
おにーちゃんって~~♪』





『・・・は…はぁ…』








『アイルっ!
茶なんかいらねぇ!
いいからはなれろ!

人と思うな!?
ソイツは〃ケモノ〃だ!
ただのケモノと思え!

ケダモノだ!ケダモノっ!!
早く…っ、~~こっち…っ!』







『りょうき・・・ちょっと…

お兄さんに何てことを・・・』







『口のワルイ弟でしょぉ?妹チャ~ン

ニィニィいつもいじめられるんだよぉ~?

弟コワイよ妹チャ~~ン…』








オレの方を振り向くアイルの肩に…

ケイゴの手が












伸びてる・・・ぅ?!










『おいっ・・・!!;』




『っあ・・・ちょっとっ…!…!?』




『~♪』
















『っっ…ひっやあぁぁぁあぁっ~~~!』






『~可愛くてやさしい♪

ステキな妹チャンだねぇ~♪

よしよし~♪かぁわいい~(ハート)』








ケイゴがアイルを包み込むようにして
頭をぐりぐりと撫でて頬擦りする。









『ちょっ・・・ちょっと…ぉっ!…~~』















『~~~ ;・・・!!!』






〃オワった・・・

マジで…完全に・・・オワった…〃
















『カワイイなぁ~♪

やっぱ女の子は~

ん~~イイニオイ~♪』





『……』






アイルは一度悲鳴をあげたきり……

抵抗もせずに

じっとケイゴを見上げている。

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