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第29章 星屑の幸せ

オレは…今

脳内が非常に・・・〃異常に〃忙しい

正月だというのに
言わば大混乱だ

アイルと
のんびり過ごすはずの正月…それが


なんだってんだ〃コレ〃は?

どうなってやがるっっ!?









『ん?…』

アイルを家に残し
オレは近くの薬局へ行った帰りだった


〃…オレ、カギかけてったよな?〃


鍵がスカっと、空回る

ドアの鍵は開いていた



〃…?。まぁ、いいか〃


ドアを開けると…奥の方から声がする


…アイル・・・何か喋ってる


『ねぇ~?…*#※ってばっ
きいてる?@&※~だよ~?』


電話だろうか?
随分くだけた口調で
オレといる時みたいに…

誰との電話だ?

ドアを閉めて家に入ろうとすると
足元が引っ掛かった



ゴツン…




アイルの靴…

脱ぎ捨てたように
玄関に転がっている

〃?…〃

アイルは靴はちゃんと揃える子だ
こんなこと…初めてだ

アイルの靴を揃えようと手を伸ばすと


もう一足・・・

脱ぎ捨てた靴

・・・男モノ



オレのじゃ・・・ない


『え……?』



〃何?……何だ?…誰かいる…?!〃




焦って廊下を進んだ



リビングの方から
やはりアイルの声がする





『アイル~?…』





『~*&@~てる?
はなしてよ…~~ヘンだよ~?
…ねぇ#*&~~~さっきから…
ねぇ〃リョウキ〃~?』



〃……。〃


リビングをのぞくと
目隠しされたアイルが立っている



そして…アイルの目を覆って後ろに立つ

ニヤニヤと笑ってる男…。





〃な・・・ に・・・ ぃぃ…?!〃




ナゼ…?

コイツが

オレの家にいる…?


よりによって…コイツ


というかアイル?…まさかな?

…気づいてないんじゃ…ないよな?

〃オレと話してる〃

と思ってるんじゃないよな?

ハハ…まさかなぁ?

アイルチャンよぉ?(苦笑)






『~~オイっ!!』

〃とにもかくにも…っ〃




考えてるバアイじゃない、と歩み寄り

べりっ、と
アイルを剥がすようにして
オレの方へ寄せた

アイルは暫く状況を飲み込めずに
オレとケイゴをくるくると交互に見て
ポカンとしている

まぁ…ムリもないか

ナゼかは知らないが…
めんどくさいコトになった

オレは…深くため息をつく

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