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第29章 星屑の幸せ

思わずアイルが声をあげた。



その視線の先には・・・














『え・・・リョウキ?…』



『~~~・・・』



『ふふふふ~っ♪』





アイルが・・・くる くる・・・と

何度も見比べる

自分の目の前のリョウキと

そして・・・・・・
















『・・・リョウキが・・・〃2人〃?』



〃そんなワケ・・・ ・・・ ある?…〃





視線の先には・・・

もう一人・・・立っている



リョウキ(?)が・・・?



『・・・』


〃えっ?…えっ・・・?

えーーーっ・・・・・・!?〃



アイルがポカンと口をあけて
黙ってしまっていた


アイルを抱えるようにして目の前に立つ
スゴイ形相のリョウキと・・・そして

向かいで
ニコニコと笑っている

もう一人の… … …

リョウキ・・・・・・(?)







『あ…のぉ・・・』


『~~~・・・』


『ふふふ~♪』



アイルの声に
2人それぞれ真逆の表情を向ける




『あの…リョウキ?…と、あのー…』











『あぁ・・・悪い…アイル

ソレ・・・・・・』



リョウキが頭を抱えて

重たそうに口を開く。




『・・・???』

〃ソレ・・・って…〃



アイルがリョウキを見上げながら

〃ソレ〃呼ばわりされる人物に

再度目を向ける。




















『ソイツ・・・ オレの ・・・ ・・・ 兄貴』

















『え・・・・・』





リョウキが片手で顔を覆って
ポツリと呟いた。




〃お兄さん…。

そう言えば、いるって前に言ってたな。
なんだ・・・お兄さんね…♪

…や・・・じゃなくて…~
それは良いとして…~えっと

だから・・・~えーと…〃



アイルの脳内が
事を整理しようと
ぐるぐると動く。












『ふふっ、どうも~~♪

良希の兄の〃慶悟〃で~す』













『あ・・・ お・・・

お兄さん・・・ですか… … あの…』



『~~~…』


未だ何かと混乱気味のアイルに
深いため息をついて
しばし無言のリョウキに…

そして…

終始、一人満面の笑みのケイゴ…。


何やら微妙な空気が流れていた。

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