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第29章 星屑の幸せ

『わかった!!
わかったから!アイル!
とりあえず帰ろ?!…な!』



『~~~…あるけない・・・』



『・・・;💧』


〃本日は…メチャクチャだな…こいつ(笑)〃







『おんぶ・・・・・』



シラフなら…

まず言わないことを言うアイル



もう笑えてきて・・・



オレは黙ってりゃしゃがむ



『・・・ホラ』


アイルをおぶって
早々に家に向かおうとするが…






『わぁ~っ・・・
たかい~たかぁ~~い!…キャハハハ~』



オレの背中で
アイルが脚をブラブラと動かす



『おい;💧!バカっ…あぶね!

~~~~暴れんなっ・・・?!』



『ふふふ~…サンタさんみたい~…
サンタさんトナカイだぁ~~~…』


『どんな生きモンだよソレっ…(笑);💧』



少し苦笑い……なんてのはタテマエで

アイルの姿に
一々微笑ましさを見ながら

ゆっくりと歩いた


『フフ…~良い子の(?)アイルチャンは
サンタさんに何を
お願いするんでちゅか~?(笑)』




ヤケクソしてみたり








『しあわせを・・・ありがと

って・・・~~ふふっ…』



『クス…。感想だろそれじゃ
ほんとに…欲のないやつだな

フゥ…もっと・・・ワガママだっていい
色んなことを〃望んで〃いいんだぞ…』


『オナカ…いっぱい…~

とくべつが…いっぱい

いっぱいで、もう…入らない』




『ふふっ…そうか。よかったなアイル』



イマイチ噛み合わない会話…
ほとんど一人言みたいなもんだが

それでもオレは、アイルに本音をもらす



『いっぱい…幸せで・・・いいんだぞ…』



〃当たり前に…幸せでいいんだよ…アイル〃




それこそ…星の数ほど
アイルに幸せがあっていい


『ん・・・うん…』


ほとんどオレが一人で呟いてるだけで
アイル…聞こえてるのか否かイマイチ不明



『幸せだから…もう

いっぱいで…こぼれちゃう

こぼさな…い…ように…』


『?…』









『リョウキに・・・逢えたのは

神様からの…いちばん大っきな

〃プレゼント〃。

もう…なにもいらない』














ドキッとした。





〃出逢えたことが…一番のプレゼント〃






それは・・・


オレも同じだな。

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