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第28章 約束と絆
『私が…いつまでも
子どもで心配かけるからっ…
カイトがいつも一人で…っ
ウソ…つらかったよね
ごめんカイトっ…!!』
『……アイル』
絶句するカイト
オレは
ポカンとして見守るしかできなかった
『カイト…私っ…もう大丈夫だから!
私…幸せになりたいって思えたのっ…
幸せにしたい人ができたの…っ
もう、泣いてばっかの私じゃ…
暗くて後ろ向きの私じゃないんだよ
だからっ…カイト
もう私に…〃やさしいウソ〃ついたり
一人で、いなくなったりしないでぇ…っ』
『・・・』
『私は…まだ何も
カイトにっ・・・伝えてないのに…っ
黙っていなくならないでよっ…』
アイルが泣くのを堪えて…
下を向きそうになるのを必死に堪えて…
カイトの手を握り
カイトの手に・・・何かを握らせた
ジャラリ…
チェーンの音
…あの時計。
『…!?…アイル
お前、コレ…じぃにもろたやつ…』
『〃お守り〃。…クリスマスプレゼント』
『…アカン!
こないな大事なもんアカン
しまっときぃ!…』
カイトが握られた手を
アイルの方に押し戻す
『…いいの。いいの・・・私には…』
アイルが微笑んで
カイトの手を押し返して
チラリとオレの方を見た。
〃…え・・・オレ…?〃
『…~クス
ほんでもアカン。これはお前が…』
『…かしたげる。
じゃぁ・・・〃貸してあげる〃』
『…アイル』
『〃貸してあげるだけ〃だから…
今度、会ったら…私に返して?
約束・・・ね?』
そう言うとアイルは
時計を手にとってカイトの首にかけた
オレのが…泣けてきて
堪えるのに必死だった
そしてアイルがカイトを見上げる
真っ直ぐに見つめて…。
『私は…カイトにまた会いたいっ
絶対に・・・また会いたい!
今度こそ…元気になって
必ず戻って来て…っ
私、待ってるからっ…!!!
強くて…しっかり者になって…
幸せになって待ってるから…っ
必ず…っ・・・帰ってきて…っ』
『アイル…』
『っっ!!!海翔っ…!
大好きだよっ…大好きだよ…っ
ありがとう・・・お兄ちゃん…っっ』
アイルがカイトの胸に
ぎゅっとしがみついた
カイトの瞳が左右に揺れる
子どもで心配かけるからっ…
カイトがいつも一人で…っ
ウソ…つらかったよね
ごめんカイトっ…!!』
『……アイル』
絶句するカイト
オレは
ポカンとして見守るしかできなかった
『カイト…私っ…もう大丈夫だから!
私…幸せになりたいって思えたのっ…
幸せにしたい人ができたの…っ
もう、泣いてばっかの私じゃ…
暗くて後ろ向きの私じゃないんだよ
だからっ…カイト
もう私に…〃やさしいウソ〃ついたり
一人で、いなくなったりしないでぇ…っ』
『・・・』
『私は…まだ何も
カイトにっ・・・伝えてないのに…っ
黙っていなくならないでよっ…』
アイルが泣くのを堪えて…
下を向きそうになるのを必死に堪えて…
カイトの手を握り
カイトの手に・・・何かを握らせた
ジャラリ…
チェーンの音
…あの時計。
『…!?…アイル
お前、コレ…じぃにもろたやつ…』
『〃お守り〃。…クリスマスプレゼント』
『…アカン!
こないな大事なもんアカン
しまっときぃ!…』
カイトが握られた手を
アイルの方に押し戻す
『…いいの。いいの・・・私には…』
アイルが微笑んで
カイトの手を押し返して
チラリとオレの方を見た。
〃…え・・・オレ…?〃
『…~クス
ほんでもアカン。これはお前が…』
『…かしたげる。
じゃぁ・・・〃貸してあげる〃』
『…アイル』
『〃貸してあげるだけ〃だから…
今度、会ったら…私に返して?
約束・・・ね?』
そう言うとアイルは
時計を手にとってカイトの首にかけた
オレのが…泣けてきて
堪えるのに必死だった
そしてアイルがカイトを見上げる
真っ直ぐに見つめて…。
『私は…カイトにまた会いたいっ
絶対に・・・また会いたい!
今度こそ…元気になって
必ず戻って来て…っ
私、待ってるからっ…!!!
強くて…しっかり者になって…
幸せになって待ってるから…っ
必ず…っ・・・帰ってきて…っ』
『アイル…』
『っっ!!!海翔っ…!
大好きだよっ…大好きだよ…っ
ありがとう・・・お兄ちゃん…っっ』
アイルがカイトの胸に
ぎゅっとしがみついた
カイトの瞳が左右に揺れる
