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第28章 約束と絆

息を切らしたアイルが
よろけながら駆け寄ってくる。




『クス・・・・・・みつかってもうた。

やかましいて、かなわん(笑)

もう行かな。

…リョウキ、ほなな』







カイトがエスカレーターに足を踏み入れて
オレに軽く手を振った。




『あっ!カイトっ…!待てよ・・・っ!』






慌ててカイトに
手を伸ばそうとしたオレの前を…







〃え?・・・〃














『…っ・・・・・・海翔っ・・・っ!!!』









アイルが・・・
















飛ぶ・・・・・・?


















『っっ・・・!!!』





『えっ!?・・・』






『なっ!?・・・』













ガタゴトン・・・!!!!!















…アイルが

エスカレーターの手すりを

つかんで飛び込み







カイトにダイブした。









カイトがエスカレーターから押し戻される。







『~~~っ…』



『ハァっ…ハァッ・・・ハァハァっ・・・』





『・・・・・マジかよ;💧?…』



思わず声に出した



着地成功?



ポカーンと口が開いたままのオレ…




〃う・・・馬乗り…〃





アイルがカイトの上にまたがる





『~痛~~~ったぁ~…

っっ何さらしとんねんアホゥ!!!
こないなトコで…~お前っ…

女が…〃そんなん〃っ…!
何考えとんねんボケ!!!~…

はよぅ!・・・~どかんかい!
~~~人がっ…みとるやろ!… 』




『ハァッ…ハァ…カイ…ト
カイトっ…海翔ぉ~…』



『あぁっ…アカン!

お前っ…その顔っ…アカン!な…っ!

わかった!わかったさかい!アイル!

~~~スマンなアイル…急な予定でなっ…』





顔を真っ赤にしたカイト

今にも泣き出しそうなアイル…



カイトが…軽いパニック状態?
うろたえまくってる



初めて見るこんなに動揺した姿…


カイトは本当に
アイルを泣かせることが恐いのだろう
心の底から…。


だけどアイルは…決して涙を見せない




『ハァハァ…ゴメンね・・・カイト…』



カイトがピクリと眉を動かす



よろけながらアイルとカイトが立ち上がる

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