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どうやらカイトは、オレに限らず



しっかりとオレとアイル…

双方に手を回してくれていたようだ

・・・(苦笑)？




アイルの、ぎこちなくもどこか
オレに歩み寄ろうとするような空気



気まずさのないように
振る舞う様子を思い返すと

どことなく
そんな事が頭に浮かぶ





『あ…そう;💧…そりゃ･･･ドーモ(笑)』




ぶっきらぼうに返したが



正直なところ
カイトに頭が上がらない思いだ





『～素直やけどな！
…甘え方が・・・下手なやつやから。

そのデカイ身体と…器で
アイツ支えたってや。・・・たのむ。』





カイトがオレに背を向けて
足を進めようとした。










『･････カイト！！』



『～？』










『アイツは・・・アイルは

オレが必ず幸せにする・・・』








『…ふふっ。・・・ウン』



『幸せに笑ってるアイツを
その姿を・・・
お前に見てやってほしい…！

必ず・・・必ず戻って来てくれ。
アイルの〃兄ちゃん〃として…。

もしも…〃そう〃じゃないなら
オレは受けて立つ。いくらでも…。

だから…お前・・・絶対にっ…』





『ア・ホ～…。

アイルはオレの〃妹〃や
それ以外の何でもない…。

しゃーないから
アンタにアイツ･･････任せたる。

・・・アンタしかおらん』







『・・・カイト』





『アンタしかおらへん！アイツには。

誰も入れん
誰も・・・代われん

誰一人
誰の・・・入る隙もあらへん。

たのんだで････アイルのこと

･･････〃たのんだぞ、リョウキ〃』







『・・・。…あぁ！

酒･････飲もうぜ？〃次〃は。

約束だかんな？やぶんなよ？

キライなんだよ…〃ウソ〃。

オレも…アイルも…』




『ｸｽ・・・あぁ。わかったで♪』




カイトが、ようやくオレに
〃yes〃と返事をくれた。



オレとカイトは
ガッチリと…握手を交わす



『～…アイル、呼ぶぜ？
近くにいるハズだから』


『…いや…～もう行く
ホンマに…。ほな…』










『待って！！！カイトっ……！！！』







オレからはなれて
エスカレーターに乗り込もうとするカイト





少しはなれた所から…アイルの声。