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第27章 嫉妬
カイトの発作は勿論だが
突然のこの状況に
カイトの言おうとすることに
オレは焦りを隠せないでいた
冷や汗…というか
オレまで汗ばんでいた
『オレもう持たん…
そう長いこと・・・ないで…』
『・・・いい加減に…しろよ』
『…せやから最期に
せめてアイツに・・・
〃最期の仕事〃せなな・・・て』
『やめろって・・・!』
カイトの発作はおさまったようだ
…話どころでは…と言うか
否応なしに話はズレる
『…悪かったなカイト。さっき…オレが』
『…ちゃうて。カンケーない
じっとしてても騒いでも
起きるときは起きてまう
…気にしんといて』
『…手術とか…したんじゃないのか?』
『…したで。ニューヨーク行った時な』
カイトがチラリと胸を見せた
痛々しい手術痕が姿を見せる
『・・・治らなかったのか?』
『良うなったんはなったんやけど
オレのは元がダメみたいなんや…
結局ガタがくるっちゅーか…
体に・・・ついていかんくなる
根治は難しいみたいや
交換が必要な
ボロエンジンみたいなもんやな』
『ニューヨーク戻るのって・・・それって』
『移植・・・最後の望みってトコらしいな』
どこか他人事のように…
関心がないように
カイトは遠い目をして話す
世の中には…
思い通りにならないことも
どうにもならないことも…沢山ある
だけど・・・
『…どうにもなんねぇ事じゃ
ないじゃないか
まだ・・・望みがあるのなら』
『~…ドナー・・・
見つかっててんのやけど
自分が助かるために
人死ぬの待ってんのも
なんや・・・複雑なモンや
気ぃ進まんなんて…罰当たりな事
間違っても言えんけど
ガキん頃からずっともう
何しても…アカンやんって
トラウマっちゅーか
ひねくれてんねんな・・・オレ。
移植できても
上手く行くんが何%や…とか
もう・・・そんなん聞き飽きてん』
素か・・・
作ってるかは
わからずとも
普段見せているキャラや振る舞いからは
わからないが
色白で・・・どこか
病弱さを思わせる細身な体
オレに垣間見せた・・・
弱音のような言葉は…紛れもない本音で
オレに初めて見せてくれた
〃素〃の部分だったように思えた。
突然のこの状況に
カイトの言おうとすることに
オレは焦りを隠せないでいた
冷や汗…というか
オレまで汗ばんでいた
『オレもう持たん…
そう長いこと・・・ないで…』
『・・・いい加減に…しろよ』
『…せやから最期に
せめてアイツに・・・
〃最期の仕事〃せなな・・・て』
『やめろって・・・!』
カイトの発作はおさまったようだ
…話どころでは…と言うか
否応なしに話はズレる
『…悪かったなカイト。さっき…オレが』
『…ちゃうて。カンケーない
じっとしてても騒いでも
起きるときは起きてまう
…気にしんといて』
『…手術とか…したんじゃないのか?』
『…したで。ニューヨーク行った時な』
カイトがチラリと胸を見せた
痛々しい手術痕が姿を見せる
『・・・治らなかったのか?』
『良うなったんはなったんやけど
オレのは元がダメみたいなんや…
結局ガタがくるっちゅーか…
体に・・・ついていかんくなる
根治は難しいみたいや
交換が必要な
ボロエンジンみたいなもんやな』
『ニューヨーク戻るのって・・・それって』
『移植・・・最後の望みってトコらしいな』
どこか他人事のように…
関心がないように
カイトは遠い目をして話す
世の中には…
思い通りにならないことも
どうにもならないことも…沢山ある
だけど・・・
『…どうにもなんねぇ事じゃ
ないじゃないか
まだ・・・望みがあるのなら』
『~…ドナー・・・
見つかっててんのやけど
自分が助かるために
人死ぬの待ってんのも
なんや・・・複雑なモンや
気ぃ進まんなんて…罰当たりな事
間違っても言えんけど
ガキん頃からずっともう
何しても…アカンやんって
トラウマっちゅーか
ひねくれてんねんな・・・オレ。
移植できても
上手く行くんが何%や…とか
もう・・・そんなん聞き飽きてん』
素か・・・
作ってるかは
わからずとも
普段見せているキャラや振る舞いからは
わからないが
色白で・・・どこか
病弱さを思わせる細身な体
オレに垣間見せた・・・
弱音のような言葉は…紛れもない本音で
オレに初めて見せてくれた
〃素〃の部分だったように思えた。
