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『ちょお…ちょい…待ち待ち…。
大丈夫やて、ケガも何もしてへんし
もう落ち着いたしな』




『オレ・・・』

〃そんなこと知らないで
アイルに…あんな冷たく〃





『しゃーないって！

～誰も……アイツもアンタを
責められへんし…責めん

それにもう近づけんようにしたし
…きっと大丈夫や

オレも…
無責任言えへんけど…大丈夫や

ソウ兄にも、オレから言うとくし』





『近づけないように…って
・・・どうやって？』



『そら企業秘密やて♪』


カイトが
顎をカクカクと鳴らす仕草をして笑う


…巧みな話術で
あの男を追い払ってくれたのは
本当みたいだ






『けど・・・アイル、何で…』

〃言ってくれたら…オレも安心したのに〃



『さぁ～…なんでやろ？
心配かけたなかったんちゃう？
リョウキはやさしゅうて
心配症や～…て言うてたしな』



まただ
何か…はぐらかされた気がする

そしてオレ
逐一感情…読まれてる

カイトの返す言葉が
それを物語っている


『ほんだけ！
…あとはアイツの言うたまんまや

コソコソ彼氏の目ぇ盗んでどうのなんて
アイツに出来ひんし？

わかってるやろうけど』


『……。サンキューな…カイト
その場に…お前が
いてくれなかったらと思うと…』



『ハハハ！エエて！
～ホンマになぁ…そればっかりはオレも
不幸中の幸いやったと思てる！

上手いこと出来てるモンやな！
～…まぁアイツは

どうせなら自分の王子サマに
助けてもらいたかったやろけどな～？(笑)
そこは結果オーライでたのむわ♪』


『…ﾊﾊﾊ・・・カイト？
悪かったな…何も、事情も聞かずに』



『イチイチ言わんとき～な

～…リョウキ
アンタの立場からしたら

さっきみたいな場ぁみたら
ナンボ訳あっても良い気するワケないしな？

アンタの言うた事は、ごもっともや
オレが悪かった･･･すまん

ほんでも…～アイルの事は

アイルは…なんだかんだで
まだガキや…。

そのへんは長い目で…
大目にみたってくれへんかな？

…アンタの気分害したんに
違いはないからな

ホンマに・・・すまんかった』




『…あぁ。わかってるから
もうやめろって…』




…して
やられた？


のだろうか


これはやはりプロの技だろうか？

それとも…。