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第27章 嫉妬

カイトは座り込むアイルの頭に

ひたすらポンポンと手をのせてなでる。





『いつまでもガキや・・・
なんて言うてもうたけど

よう頑張ったなアイル?
よう言うた・・・

泣かんと・・・よう頑張った!!』






『・・・・・きいてたの…?』





『…そ~っと近付いてアイツ
どついたろ思ててんけどな(笑)

したらお前ちゃんと
言うこと言うてたしな。

感心したで~?』





『・・・カイト』





『それにな、アイツもう来ぉへん!

確実に来んようにしたし、大丈夫や!

安心せぇ・・・』





『…え?…どうして。どうやって…?』






『そら企業秘密やで(笑)

初めて・・・役に立ったな?

~なんてな・・・』






『~~っ・・・カイトっ…』




アイルが涙をこぼして
カイトにしがみついた。





『・・・ったよ…』





『アイル~・・・もう大丈夫や』






『こわかったよ…っ

こわかったよぉっ!!

カイトっ…。こわかったぁ~っ…』




『おし、おし。

ホンマやな?・・・こわかったな?

よぉ頑張ったで~…アイルは強なった』



『おにいちゃんっ・・・

おにいちゃぁぁんっ…

うわぁぁぁぁんっ・・・!!!』



『ハハハ…っ
やっぱ変わってないわオマエ(笑)

よしよし…。
大丈夫や…大丈夫やで、アイル

…よしよし・・・エエ子…』




カイトがやさしく
アイルの背中を撫でて落ち着ける。





アイルは子どもの頃を思い出すかのように
安心していた。





アイルが落ち着くのを待って

カイトはそのままアイルを

家まで送って行った。

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