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第27章 嫉妬

呼び止められた声に反応して
アイルが歩みを止める



『……ニシノさん』




『あ、やっぱり?アイちゃんだ!
こんばんは。仕事の帰り?
夕食一緒にどうかな?明日お休みでしょ?』




ニシノは店に来るときよりも
更にずいずいと

一方的に…というか
遠慮がなく近付いてくる



〃・・・近い〃




『いえ…もう帰るところなので

・・・・・失礼します』


アイルは一礼して
再び歩きだそうとするが
狭い路地は簡単に前方を塞がれた。



『~フフッ…そっけないじゃない?
ツレナイなぁ…

ま、必要以上に
愛想ふり撒かないところも
ボク好みだけどね?

夜道一人じゃ危ないよ?
ちゃんと送っていってあげるからね
…さ、行こう?フレンチは好き?』




ニシノがアイルの肩に手を添えて
向きを変えさせようとする



『・・・』

〃どう…しよう〃



突き飛ばして逃げるわけにもいかない

アイルは対応に困って硬直する



そんなアイルの様子を良いことに
ニシノがつけ入る



『~ところでアイちゃん…

今日パンティ白?

カワイイね。清楚で好みだな…』




『な・・・』


〃何…?!・・・この人…〃





『昼間、店先を掃除してるときに
ハミ出てるの見ちゃった…。クスクス。
ダメじゃない…ちゃんと…
ズボン上げなくちゃ・・・ほら』



『ゃ・・・・・』




〃いや…だ…。やだ・・・いやだ…〃




ニシノが
アイルのズボンを上げる素振りをして

腰回りに手を掛けて
両手をアイルのオシリにまわしてきた


いやらしい手つきがアイルに伝わる



アイルの体に緊張が走り
一気に硬直した




〃やだ…やめて・・・やめて…〃






『ゃ…めて・・・くださぃ…』



〃キモチワルイ・・・・・〃





アイルが震える声を絞り出した。




アイルが抵抗しないのを…

ろくに抵抗できないのを良いことに

ニシノは余裕の顔をして詰め寄る




『アイちゃん…
~わかってるんでしょ?ボクの気持ち…』



ニシノがアイルを抱き寄せるようにして
手をオシリから前にまわして
アイルの服をめくりあげようとした







『~っっ・・・!!!

・・・っやめてください・・・っっ!!!…』







路地にアイルの叫び声が響き渡った

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