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第27章 嫉妬

『フフッ…あははっ!…そ。

ソウタさんくらいの年でも
そんなモンなの。~男は男。

だから…リョウキは
あんたにとっちゃ年上の

すごくオトナで頼れる彼氏に見えて…
実際もそうかも知んない…けど

本質は…そういう所もあるモノだって
思っとくといいかもね?

人柄云々とは別のハナシってコト。

だから
リョウキがそうってワケじゃなくて
あくまで一般論ね?』



『でも…マナさん
なんでそんなこと…わかるんです?』



『ハハハハハ~~!
誰に言ってる?このアマチャンめ!

アイ~?オコチャマとは
経験がチガウってモンよ!(笑)』



赤面してるアイルに
マナミがわざとドヤ顔する



『…どうせ・・・オコチャマですよ…』




『ハハハ…ま、仮に~いつかリョウキを

〃も~子どもだなぁ!〃って
思う日が来ても

ガッカリしたりしないで
上手くあんたが包みこんであげる!

男の人を
どう動かすかも女の腕次第よ?♪

ん?アイルンル~ン?(笑)
…これが長続きのコツってトコかなっ(ハート)』



『マナさん・・・
そんな長い彼氏・・・いたんですか?』




『ブホッ・・・
~あたしのハナシは…ほっとけっつーの!』



『ふふふっ…』


〃なんか…ちょっとだけスッキリしたかも〃





マナミの話を
そう多くは飲み込めていないアイルだったが


良き姉のようなマナミに
さりげなく沢山相談ができて
少しずつ肩の力がぬけたようだった。





〃私も…リョウキが
もっと頼れるような・・・
なんて・・・自惚れかな…。

もっとリョウキが
のびのび出来るような彼女に
なりたいな…。

昨日のことも
リョウキはきっと気にしてる
私から連絡してみよう…

もう一度ちゃんと
私から・・・歩み寄ってみよう〃




『じゃまた来週ねアイ…
気をつけて・・・ん?

帰り、そんなトコから?
リョウキんトコいくの?』



『ぁ…ううん
ここ通ると結構近道なの
マナさん・・・今日はありがと』



笑顔でマナミにお礼を言って
アイルは近道のできる細道を抜けていく。





〃すっかり暗くなっちゃった…急ごう〃




アイルは早足で道を進んだ。








『アイちゃん……?』




建物と建物の間の狭い道

アイルの後ろから声が響く




〃・・・え?〃

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