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第26章 海を翔けて

『~♪アンタのおかげやろ?』


『は?…』

〃なんか、ちょいちょい

はぐらかされるというか

ペースに巻き込まれてないか?…〃


『~今回な…ソウ兄に連絡した時も

〃一年前やったらまるでちごうた〃
って言うしな?

ジョークで〃オトコか?〃~言うたら
マジやて言うし?(笑)

こら拝みに行かなアカンってとんできてん!』

『えっ…まさか、じゃぁ…』


〃オレに会いに…?とまでは言わなくとも…〃


『ぷっ…リョウキ、アンタおもろい!
いじりがいあるトコはアイルとよう似てるわ!』


『…あのなぁ;~
…~あ、でもひとつだけ言いたい
アイルが…今のアイルでいるのは
〃誰かのおかげ〃じゃない』



『うん?…』

『アイルが…立ち直ったのは
アイル自身が前を向いて
頑張って来たからだから

それを…ほめて…
褒めちぎってやってほしい
…8年分…兄貴として…』



『ホォ~♪エエ男ハンは
言うことちがうナァ~…』


〃……素でいってんだけどな〃


『ところでさ…臨床心理士ってさ
心理学とか主に勉強するワケ?』

『ん~まぁ、基本やな』



『…相手の心を読む…とか出来たりすんの?』

『ふっ…なんや興味湧いたん?
やってみるとおもろいで~♪
まぁでも…それはまたちゃうかな?
深層心理やとか、目ぇの動き…
手の動きで兆候とか、まぁ…。でもなんで?』



『…心理分析とかされてたり…とか?(笑)』

『あ、わかる?(笑)ほな分析結果いくで~?』



『いや…待った;・・・勘弁して(笑)』

『お~~!?こらなんか
やましいことあるなぁ~~?!』


『いや…ないけど;』

『(笑)』






…少し…ウソか?

オレの中で…また何かが…













『リョウキ身体デカイな?
スポーツとかしとった?』

『まぁ、わりと』


『健康体!エエねぇ!
~オレと足して割ったらちょーどエエねん!』

『足すイミがわかんないけど(笑)』


『関東のニンゲンおもんないわ~♪やっぱ~!』

『プッ…』


心理士としてなのか…
いつかのソウタさんのように
アイルに近しい人としてなのかはともかく

オレは少なくとも
何か探りを入れられるような気がしていた…
と言うのは少なくともあったと思う

やましいことはないが

冷や冷やしてた…?のかもな?

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