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第26章 海を翔けて

『~ハハ…ハァ…ほんでもリョウキ
アンタ今日オレ見てうろたえたやろ?…』

『?…』

〃え…?〃

無意識にギクッとしたのを自覚した


『ダレや!?ダレやコイツ!?
アイルの何や!?~大パニックや~(笑)!』



『…あのな;…』

〃…当たってるし。勘弁しろよ…〃


『~瞳孔の動き…
心拍上昇…目線…まばたき
・・・図星やな?(笑)カカカカ♪』


『~いーかげんなコト…』


『オレ一応プロやで~!ハハっ!
おもろいやろ!?心理学~』



…心臓にワルイ

マジで思った

軽いノリで話す口調も
時折いつの間にかはぐらかされる話も全て…
カイトの手なのか
なんて思えたり

侮れないヤツ…と感じた








『お~!すまんなァ…
マナミのやつがやらかしやがった~!』


マナさんを送り届けたソウタさんが戻ってきた


『ソウ兄、飲み直そうや!!』

『おぅ。…リョウキ~無事か?
コイツやかましいだろう!?』


『…ソウタさんほどでは(笑)』

『なにぃっ!!?』


『ぶふっ!リョウキサン サイコーや!!♪』



実質3人で飲み直す





寝ているアイルがテーブルから
ずり落ちそうになった

危ねぇっ…!



『~っと…』




〃え…?〃



カイトがすかさず手をのばして
アイルを自分の膝に寝かせた





『おいおいカイト~♪そりゃ
リョウキの役目だろうよ~?』


『…ハハ…久しぶりに会ったんだし
甘えさせといてやって下さいよ
な?カイト?…』

気にかけてくれたソウタさんをオレが遮った

…カイトと
何となく目を合わせられない

目の動きとやらを
見られたらたまらないからな(苦笑)

『~なんかお前ら
意気投合してるみたいだな?』

『せやな♪二次面接突破中やな!』


『カイト~何が二次面接だ、エラそうに
突然現れてリョウキもイイ迷惑ってモンだろォ』



『なんや、ソウ兄がエエ男や
みてみぃ…ゆーから来たんやん~?』


『ふふっ…で?どうだった
8年妹ほったらかした〃兄貴様〃からは?』

『~~イチイチ余計やなぁ~;?!
…噂通りのエエ男やん!?…フン(笑)』



『ハッハッハッハッ!!!』





8年放ったらかし…



でも

その中身を知っていたオレは
ソウタさんとカイトの
そんな会話を微笑ましく思っていた

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