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第26章 海を翔けて

『えっ?そうなの~!
ま、どっちにしても
しばらくいるって事ね♪!』



『・・・』


明るいマナさんに対して

アイルの顔色は

あまり変わらない




『~アイル、なんちゅー顔してんねん!
~中坊んとき空港に見送りにも来んかった
薄情な女が~♪(笑)』



『・・・』


アイルはしょんぼりしたまま答えない



『カイト~!コラ!!

…ふふ、アイルは
寂しくてしょーがなかっただけだもんね?

あの時は・・・
チョット意地張っちゃっただけよ。

まだ子どもだったし
実は甘えん坊なんだから

まったく男共は~!
デリカシーないわね!ねぇアイル?』




マナさんが下を向くアイルを庇う



『~もっとホンマにちっさい時はな~!
オレにベッタリで可愛いかったけどなぁ!
毎日、風呂も入れたったし~♪』



『なっ!!?・・・かっ…かいと!

何を・・・;。

やめてよ、そんなっ・・・;!』






『『ぷ!!!』』




黙ってしまったアイルに

上手く(?)ふっかけて

カイトがのせる




マナさんとソウタさんが吹き出していた






オレは・・・少しだけ気まずい



…風呂・・・だとぉ…?(笑)




『〃もも〃みたいなケツしてなぁ♪

キャッキャ・キャッキャゆーてたんやで?

チビのお前~♪!』




『ちょっ・・・かいとっ;!!・・・』




『ハハハっ…ハハ!…

って、カイトお前~

誰が居候なんかしていいって言った~?!』





『え?ちゃうの~~?』




『タダメシ食わずワケないだろバカヤロ~!
掃除に洗濯…それから店でアイルを手伝え!』



『ホンマかいな~~!?
~ヘイ・・・承知しやした~』



『え・・・ソウタさん?』


アイルがソウタさんを見上げて目を丸くする



『ん~そういうことだアイ

しばらくカイトに手伝わせて

オマエも自分のやることに打ち込め』



『は・・・はぁ』



アイルは試験の勉強を
ずっと頑張っていたから


なるほど…さすがソウタさんだ

なんて感心してみるが




・・・オレ…何か。









『ん・・・飲まないの?』


グラスの空いているカイトに
オレはビールの瓶を傾けた


『あー・・・ほんならどうも♪』


『?・・・』

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