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第26章 海を翔けて

『お前はちっとも変わらへんのなァ?

心配しとったで?
よぉオトコできたな?(笑)

〃タッキー〃?
こいつのどこがえかったんです~?』



『へ?』

〃・・・オレ?〃



『タッキーって・・・;
カイトってさ・・・馴れ馴れしいよね…』


アイルが呆れ顔でカイトに言う


『ハハハっ!〃妹〃の彼氏やもん
家族みたいなモンや~ん♪
にしてもオマエよぉイケメンつかまえたナァ』


『ぅ…うるさいなぁ…
いつ…日本に戻ったの?』


『3年くらい前やな』

『…おじさんと、おばさんは…?』


『ずっとニューヨークや
オレは戻って仕事で関西におったけどな』

『…ぁ、だから言葉…。
…でも日本にいたなら
知らせてくれれば良かったのに…』




カイトは
幼い時からのアイルを知るだけあって

そのクセや性格を逆手に…
のせて喋らせるのが上手かった

その姿を見守りつつソウタさんの話を聞く

カイトはアイルの幼なじみで…

と言っても、アイルの5つ年上

お互いに一人っ子で
兄弟のように育ったらしい

アイルの家族同然…いや
アイルの家族がまた一人姿を現したのだった


カイトはアイルが14才の時に
親の転勤で家族でアメリカに行ったそうだ


『よし!!!お前ら飲みにいくぞ!!!
支度しろ~♪』

ソウタさんの一声で
一度お開きになる

『マナミのやつ戻って連れてくるからな~!』

『マナミて…マナネエのことやんな?』


『久しぶりだろうカイト~?!
…アイル、ホラ!片付けなんて良いから
お前も早く…』

『で…でも…』

急かすソウタさんがアイルと
キッチンに姿を消して
オレはカイトと二人になる。







『滝川サン?…すんませんね…
突然こないな事に。
今日お休みやったんでしょ?』




え?…なんか・・・キャラが


切り返したカイトに驚いて振り向く




『や…、いえ…本当にお気になさらず
アイルも喜んでますし』


『ハハハ…っ…
いやソウタの兄貴もあの通りやし
アイルもあの性格でしょぉ?

滝川サン…振り回されてんとちゃいます~?
大変な思いしてるん違うかな~思うて…』


『はは…そうでもないですよ
慣れた…というか、楽しんでます』



類は友を呼ぶというのか

アイルを初め
周りの人達は

みんなこう意外性を持ち合わせているな

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