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第26章 海を翔けて
二人で適当に着替えて
ソウタさん宅に向かった。
『お、わるいな!リョウキも!
休みだろ?すまんかったな!』
『いえ、オレは全く…』
『あの…ソウタさん?』
『とにかく上がれ上がれ!寒いから!な!』
リビングに案内される
アイルがどこか不安げに
オレの隣で座って待っていた
『ぉ…おそいな。あたし…みてくる…』
客人とやらを
呼びに行ったソウタさんを待てず
ソワソワとアイルが立ち上がって
リビングを出ようとすると
ドアが開いた
ソウタさんの後ろから一人の影…
『え……』
アイルがピタっと止まって
その場に立ち尽くす
ソウタさんに並んで現れた
一人の・・・青年。
『愛留・・・』
『・・・・・海翔・・?』
ぽつり・・・アイルが呟くように答えた
ダレ…?
この男
・・・カイト?
なんて
オレのことはそっちのけで
アイルはまっすぐ青年を見ていた
すっきりとした声でアイルの名前を呼ぶ…
少し線の細い
スラリとした青年
『海翔…!?
カイトなのっ?!本当にカイトっ?!』
『ハハハ!ア・ホォウ!!
何イキナリ ボケてんねんアイル!』
『うそ…だって…どうして?
なんでここにいるの!?
いつ日本に?…アメリカ…』
珍しく興奮気味に…というか
落ち着きなくアイルが言葉を発する
『オマエひとつずつ言わんかい!
しょーもないのぉ~~!』
『だっ…て…』
ペタっ…と
アイルがその場に
しりもちをついて座り込んだ
『あっ…』
〃あぶね…っ〃
オレが立ち上がるよりも先に
青年が歩み寄って
アイルを抱えるように起こした
『腰ぬかしよんのコイツ(笑)
ホラ…シャキっとせんかい、アイル…』
『かいと・・・?……元気…?』
『ぶっ!…オマ…ホンマに変わらんのぉ~?
元気やで?せやからここにおるんやろ?』
『カイト・・・っっ!!!』
アイルが…脇目もふらずに
青年の細い腰に
ギュっと抱きついた…
涙声で…いや、涙を流して
オイ…?
オイオイオイ……?
何だってんだコレは……?!
ソウタさん宅に向かった。
『お、わるいな!リョウキも!
休みだろ?すまんかったな!』
『いえ、オレは全く…』
『あの…ソウタさん?』
『とにかく上がれ上がれ!寒いから!な!』
リビングに案内される
アイルがどこか不安げに
オレの隣で座って待っていた
『ぉ…おそいな。あたし…みてくる…』
客人とやらを
呼びに行ったソウタさんを待てず
ソワソワとアイルが立ち上がって
リビングを出ようとすると
ドアが開いた
ソウタさんの後ろから一人の影…
『え……』
アイルがピタっと止まって
その場に立ち尽くす
ソウタさんに並んで現れた
一人の・・・青年。
『愛留・・・』
『・・・・・海翔・・?』
ぽつり・・・アイルが呟くように答えた
ダレ…?
この男
・・・カイト?
なんて
オレのことはそっちのけで
アイルはまっすぐ青年を見ていた
すっきりとした声でアイルの名前を呼ぶ…
少し線の細い
スラリとした青年
『海翔…!?
カイトなのっ?!本当にカイトっ?!』
『ハハハ!ア・ホォウ!!
何イキナリ ボケてんねんアイル!』
『うそ…だって…どうして?
なんでここにいるの!?
いつ日本に?…アメリカ…』
珍しく興奮気味に…というか
落ち着きなくアイルが言葉を発する
『オマエひとつずつ言わんかい!
しょーもないのぉ~~!』
『だっ…て…』
ペタっ…と
アイルがその場に
しりもちをついて座り込んだ
『あっ…』
〃あぶね…っ〃
オレが立ち上がるよりも先に
青年が歩み寄って
アイルを抱えるように起こした
『腰ぬかしよんのコイツ(笑)
ホラ…シャキっとせんかい、アイル…』
『かいと・・・?……元気…?』
『ぶっ!…オマ…ホンマに変わらんのぉ~?
元気やで?せやからここにおるんやろ?』
『カイト・・・っっ!!!』
アイルが…脇目もふらずに
青年の細い腰に
ギュっと抱きついた…
涙声で…いや、涙を流して
オイ…?
オイオイオイ……?
何だってんだコレは……?!
