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第25章 焦燥と迷走

『ぷっ…アイルチャン~?

探険して・・・何見つけたんでちゅか~?』



『うっ・・・うるさいなぁ…っ』



ガコガコと引き出しを無理矢理閉めて
アイルはソファの方へ行く




・・・笑えてきた




アイルがテレビのリモコンを手に取った



『て、テレビ…つけていい?』

『あ~…うん。いいけど…ソレ・・・~』




多分やめといた方が~・・・



と、言う前に



ピッ…




アイルが
リモコンのスイッチを押していた





『!?・・・』



ガチャンっ・・・



と、アイルがリモコンを落として焦る姿




あ~あ(笑)・・・自爆してやんの




『なななななななっ・・・!!?』




『~・・・だから言ったろ…』





言ってはないがな(笑)

ここにあって何ら不思議のない…
定番なDVDが流れる


オレはもう勝手に笑い声が出てた


卑猥な音声に動揺しまくるアイル



『ちょっ…ちょちょちょっとぉぉ~!…』



『クックックッ・・・プッ・・・』


わさわさと手探りでリモコンを拾って

テレビを消すアイルに

うしろからゆっくり抱きついた




『クス…~・・・よくもまぁ

こうオモシロイコト

やってくれるのな?アイル』




『~~ちっとも…おもしろく…ないっ』


真っ赤な顔のアイルが
モジモジと身をよじらせる


『そうか?

最高傑作だと・・・思うけど?…クスクス』






ピッ…

オレがリモコンを手に取って
再びテレビをつける





『ちょっ…いやっ・・・!!』


テレビから目を反らして
オレの手のリモコンを取ろうとする
アイルの顔は真っ赤で…そして必死

少しばかり酒の入ってるオレが反省の色もなく
顔がニヤケてくるのはけしからんが

アイルがこうやらかしてくれては
もうこっちのモンだった(笑)



オレからリモコンを奪えないアイルは
テレビの裏側に向かう


…コンセントごと引っこ抜こうって?


オイオイ、そこまでやるか?(笑)



『~ったく…どんだけだよオマエ;~』

『ちょっと!何するのよっ…』


アイルを羽交い締めにして止めて
リモコンを遠くに放り投げた



『あっ…』






『~さぁてアイル?
〃お勉強〃しようか?(笑)
今日は何を教えようかな~?』

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