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Best name

第24章 One Love

『…河原、行くなら
オレん家戻った方が近いよな?』


『う・・・うん』



緊張がとけたのか
少しぎこちなくなる



だけど
どちらからともなく
手をつないで歩く




『・・・ふふっ…』



アイルが笑った






『?~・・・どうした?急に』






『この道・・・すき…。

リョウキに会いにいく道・・・』








『~…オレ・・・

トナリにいるんだけど・・・っ?』





アイルのさりげない一言に
テレくさくなってはぐらかした



アイルの手を少し強く握る






『先シャワー行って』


『ん…。ありがと』



オレの部屋に…
ポッカリ穴の開いた空間を
アイルが埋めていってくれる



なんとも言い表せない居心地の良さ



本当に昨日までと同じ部屋だろうか…




特別なものも

特別なことも





何もいらない・・・




このまま・・・ずっと。











シャワーを済ませて二人で支度する



まだ少し髪の毛の濡れているアイルを
後ろからそっと抱きしめた


『りょ・・・』


『・・・』




アイルの肩に顔をうずめて

〃アイルがここにいる〃

ことを確かめていた。







『りょおき・・・』


アイルがオレの腕に
そっと手を添えてくる




くるりとアイルの体を動かしてキスをした



アイルの濡れた髪に手を添えて
ゆっくりキスする




『・・・・・』



『ん・・・リョウキ
支度しちゃおうよ?
・・・じゃないとさ』




『ふふ。・・・あぁ』




揃ってスマホを手にすると・・・







着信 着信 着信 着信 着信






・・・(笑)








『オニ電・・・;💧』



『でしょ?(笑)』




ソウタさんからの電話に急かされて
オレ達は急いで支度をする



アイルは慣れた手つきで器用に
髪の毛をアップにしていた



…なんか・・・色っぽい。




サラッとしたワンピースに着替えて
こちらを振り向くアイル…



オレ・・・なんか






『~?リョウキ?…』

『ハッ……』



『どしたの?』

『ぃ…いや;』



けしからんキモチに
なってるバアイかオレ;!



少しは学習しろってモンだ

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