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第24章 One Love

河原に着くと、既にソウタさんが
準備を始めていた

少し離れたところに車…

そしてマナさんが芝生の上に
大の字になって犬達とたわむれている


マロン、ルナ、モコ…3匹が
アイルに気付いて走ってきた


3匹を連れてソウタさんの元へ行く

汗だくで火を起こしているソウタさん



『すみません、遅くなりました』

『おぅ!来たか~!!』

『私・・・野菜きる…』



『おぉ、アイは気がきくナァ~
ったく…マナミのやつは~あの通りだ~
いつまで寝て~…』


大の字でくつろぐマナさんをみて
ソウタさんがボヤいた



『ふふっ…ソウタさんが
お休みの日にイキナリ呼び出したんだもん
仕方ないです
ゆっくりしてもらいましょうよ』



『オレも手伝います~』



『おぅ♪リョウキ!~すまん
車から炭取ってきてくれるか?足りない』


ソウタさんに車のキーを渡されて
オレは車に向かう


犬達が元気いっぱいに走り回る

少し空気の乾燥した
カラッとした秋晴れの日・・・青空


車から戻ると
ソウタさんとアイルが
並んでいる姿をとらえる


・・・ほほえましい



なにやら会話もはずんで(?)いるようだ

近付くにつれ内容が聞こえてくるが…







『まぁ、何はともあれ
よかったナァ・・・アイ~』

『ん・・・うん…』


『にしてもだ!少し~…お前も
コミュニケーション不足
だったんじゃないのか~?
少し冷静に話してればだ…なにも~』

『…反省してる…本当に』



『…なんだ…ミョーに素直だなアイ?(笑)』

『…私の…弱さと、ズルさだったって…』



『うん?~…』

『…』



〃アイル…?〃

ソウタさんがアイルを覗き込むように
首をかしげている

オレは…つい足を止めてしまった


『わかってたの…
ちゃんと二人で話してって

リョウキの話もちゃんと
聞くべきだって

リョウキと相手の人が話してから…って
だけど…』

『うん…』



『まさか…嘘だなんて私
これっぽっちも思わなかったから

…結果がわかってる…っていうか
どうするべきかは、わかってる

っていうのも…そうだったけど…
どうしても…言いたくなくて…』


『…なにをだ?』



うん、うん、とソウタさんが
アイルの話に耳をかたむけている

…コレ…聞いててイイモンか…?オレ

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