
Kissからはじめよう SO & AN
第62章 愛を叫べ!12 智
まずはビールで乾杯
しょーくんが笑顔でグラスを掲げる
「出逢って半年記念に」
「え、そうなの?ホントはそれで外食しようって言ったの?」
「ふふ・・・やっぱり忘れてた?」
「いや、忘れてたって言うか、普通言わないよね?半年記念日とか」
「うん、まぁ、口実だけどね」
「口実?何の?」
「記念日っぽくした方が言い易いから」
「ん?」
ちょっと姿勢を正したしょーくんが
カウンターの下で俺の手を握り、まっすぐな視線で俺の目を見つめる
「智くん、俺と一緒に暮らしてくれない?」
