
Kissからはじめよう SO & AN
第33章 楽園6 雅紀
いつもかけてるジャズを低い音量で流し、照明を少し絞る、
「“Nobody but you”だ・・・」
「そうだよ、“お前しかいない”・・・俺の精一杯の告白・・・」
「俺も・・・まーくんしかいない」
「和くん・・・」
和くんの唇が薄く開く
中からちらっと見える前歯、舌が俺を妖しく誘う
瞬時に理性がブッ飛んで、その唇を夢中になって味わった
キスだけなら、沖縄に行く前に何度もしたけど
今日のキスは違う
この先に、違う行為がある
未知の領域へと続くキスは、いつもより甘くて激しい
