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えっちの経験値

第28章 浮かれてもいいですか?

「咲良ちゃん。2番さんによろしく」

マスターがカウンターに料理を乗せる。

2番テーブルは失恋話の女たち。

「鯖の味噌煮、お待たせしました」

店員の私が来ると場は静まった。

そして2番テーブルを離れると
会話が再開された。

「だから言ったじゃん。嵐王子はやめた方が
いいって。うちらの学部じゃ常識だよ」
「千尋も嵐王子に騙されたらしいよ。
今から呼んじゃう?」
「いいね。呼ぼッ」

丸聞こえだし。

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