
ビタミン剤
第32章 ハダカの王様
Aside
「さっぱりしたぁ〜
相葉ちゃんありがと、風呂お先ぃ」
「あ、大ちゃん、またドライヤーしてないの?
ちゃんと乾かさなきゃダメだよ。」
「あっちぃからもうムリ。
タオルでしっかり水分飛ばしたから平気平気っ」
「もう…
はい、どうぞ。風呂上がりの一本」
「お、イイねえ。これこれ
やっぱ風呂上がりは冷えた牛乳なんだよなぁ〜」
ちらりと横目で見つめる
上半身はなんにも着てない、素肌のまま大ちゃん。
細いけどかっちりと筋肉はついてて
腹筋だってしっかり割れてるんだ。
このしなやかな身体に抱きしめられて
組み敷かれてるって考えると
恥ずかくなっちゃっう。
だけど、目が離せないんだ。
仰け反る咽喉元に
くちびるを寄せて吸い付きたくなって
呼吸する胸板に飛び込みたくなるんだ。
「マジで、うっんめぇ〜」
ほら、一気に煽っちゃったから
口端からひとすじ顎に伝ってミルクが一滴、
大ちゃんの胸元へこぼれ落ちる。
「……あっ」
跳ねた雫がつくる奇跡のちいさな王冠
大ちゃんの零した牛乳でできる
ミルククラウン
堪えきれない衝動で
大ちゃんの胸板で跳ねて飛び散った
ミルククラウンを
舌を伸ばしてぺろりと舐め取ってた。
