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ビタミン剤

第31章 ウサギ+ワンコ=耳+シッポ



「ごめん、ごめんね。かず」

「伊野尾ニャンコのところ行っちゃうかと、
思ったんだからっ!
そうなったら死んでやるって思ってたんだよ」

「行かないって!
絶対に伊野尾のところなんて行かない
かずだけだよ、俺が好きなのも一緒にいたいって
思うのも。
いっぱいエッチしたいって思うのも
かずだけなんだから」

俺のシャツに滲んでくかずの涙
好き過ぎてお互いが分かり合えなくなるなんて
絶対にイヤだから
流れた涙の分だけ愛を注いであげたい。

「おいてけぼりにして、一人ぼっちにして
ごめんね、俺はホントにかずだけが好きだよ。
だから一緒に踊ろ?かず仲直りしてよ。
ワンコウサギダンスでも
ワルツでも、サンバでも、タンゴでも
俺の生涯のペアはかずだけだもん。」


「…じゃあ求愛ダンスしてみせて。」

求愛ダンスって?
あの、動物のオスがメスにアピールするヤツ
だよね?
フフ、なめないでよ、この相葉雅紀
ほぼ全国の動物園を網羅してるんだよ?


先ずは、ゴリラ

アカミミガメでしょ

それから、極楽鳥

ハシビロコウもあったよね

ベッドの上のニノウサギにおもいっきりアピール
するように求愛ダンスを踊ってみせる。


「…かずこれ貸してね」

かずの着けてるウサギ耳のカチューシャ
シャツ、デニムもを脱ぎ捨てて、
下着姿になってウサギ耳を頭に装着っ!


「…まぁーくん、似合ってないよ…」

「そう?
いやいやこれからだから。ウサギのオスってね、
すっごい性欲のかたまりなんだから!
動物の中で性欲が1番強いって言われてるくらい
なんだよ!発情期とかなくて
毎日ムンムン発情してるんだって。」


「…まい…日…?」


「知ってる?
俺も毎日かずに発情してるんだよ?
すっげえ我慢してるんだからね!
次の日のこととか、かずの腰だって心配だから。
だけど、
今夜は本気の相葉ウサギの性欲をみせてあげる」




「まぁくん…んふっ…はあ…ぁう」


愛してるって
言葉で伝えるだけじゃ足りないんだ


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