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ビタミン剤

第31章 ウサギ+ワンコ=耳+シッポ


Aside


「ンフッ、ねぇ似合ってる?」

かわいい仔ウサギだと思ってたら
紙袋の中の衣装は大人仕様で、あみタイツに
まんまるのふわふわシッポのついた
バニー姿のニノがベッドで横たわってる。


「まぁーくん、こっちに来て…」

まるでパブロフの犬状態

まぁーくん、って呼ばれるだけでもう俺の中心は
痛いくらいに突き上げてかなりの
興奮度合いを示してきてた。

甘い吐息、芳しい香り
可愛らしいニノの指先に口づけを落として
忠誠を誓う態度を見せてあげる。



「まぁーくん、どっちが可愛い?」

「え?」

「伊野尾ニャンコと俺、ねぇ、可愛いのはどっち?」


決まりきった事でしょ
あんな生意気なガキに興味もクソも無いんだ。

「かずに決まってるでしょ。
イヤイヤって言っても今夜はやめないよ
俺がどれだけかずしか欲しくないのかって
本気みせちゃうから」

本気で走ったことなんて今まで1度もない。
だって俺が本気だしたらきっと足がもげちゃうから。


エッチだってまだ本気出した事ないよ
だって、俺が本気だしたら
やめられない、止まらない朝までコースに
なってきっとかずの事、抱きつぶしちゃうから。


「まぁーくんの本気みせてよ
バカバカバカっ!
なんで出て行っちゃうだよ
ニノウサギはね、さみしいと死ぬんだよ?」

ウサギ耳にバニー姿の格好で俺に跨ってきて
涙を落としてくる。

考えなしの無様な行動を反省しながら
さみしかったと泣きじゃくるニノを強く抱きしめてあげた。



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