
ビタミン剤
第31章 ウサギ+ワンコ=耳+シッポ
潤の左手が胸から腰へ、わき腹から
中心部にきて布地の上から局部のカタチを
擽るように撫で上げてきてる。
左手の指で悪戯するような動きを見せて俺の
興奮を煽ってきてた。
「なあ雅紀、二兎追うものは一兎も得ずだぜ
伊野尾ニャンコか、ニノウサギか
おまえが喰いたいのはどっちなんだ?
はっきり教えてやれよ。」
そんな難しい顔すんなっていつもの相葉雅紀
らしく考え無しで、突っ走りゃあいいだけだろ?
待ちきれないニノが蕩けた声で雅紀に
耳打ちするように囁いた。
「…まぁーくん
翔ちゃんと潤くんの好意に甘えちゃお?」
ウサギ耳の色っぽい目付きに説得されて
ニノを抱き抱えて急ぎ足でリビングを出ていく。
結局は忠犬なわけ
手懐けられてんのは俺ら2人ともお互い様かもな。
「はぁ…ん、翔っ…く…ん…ぁふ…」
首すじに噛み付くように触れてくる俺の恋人は
草食系じゃなくあきらかな猛獣系
きれいな歯列で首筋の頚動脈を甘噛みされて
股間目掛けて直流の電流が一気に流れ出す。
仔猫にも、仔犬にもまけてねぇ
獰猛で美しい俺だけの極上の獲物。
なぁ、潤
今夜のおまえはどんなに可愛いらしい
ケダモノの姿を見せてくれる?
