
ビタミン剤
第31章 ウサギ+ワンコ=耳+シッポ
Sside
ほんのジョークのつもりで囃し立てた
だけだったのに
本気モード全開の濃厚な2人のキス
んなもん見せつけてこられたら
こっちだってムラムラきちまうだろ?
潤のくちびるをたっぷり堪能して明日には
腫れ上がるかもってくらい吸い付いて
甘噛みしてやった。
さっきドアの前で咥えさせてしゃぶらせて
潤に飲んでもらってスッキリしたと
思ってたけどキスしてるだけで、
血中濃度がヤバいくらい上がってきてる
中心の海綿体への血流量がハンパねえ。
いつもよく知ってるメンバーの
普段は見れない顔が、視覚から大脳への
興奮を煽ってるのだろう。
潤のキスに蕩けた眸が艶めかしくてたまんねぇ。
しな垂れるように凭れかかる潤を抱きしめながら
用意してた大きめの紙袋と客間にしてる
寝室の鍵を手渡す。
「ほいよ、これ使ってしっかり仲直りしろよ。
風呂自動湯はりのやつだから
いつでも使ってくれていいし。」
「ダメだよ、これ以上迷惑かけらんない
俺ら、帰るよ」
「さっき酒飲んだろ?
見てみろよ、腕の中のウサギ耳のニノは
もうとろとろの食べ頃じゃねえか
さっさと襲ってやれよ。
こっちも潤の相手してやりたいの!」
それぞれの恋人をマジマジと見る雅紀。
2人の熱っぽい表情を見て、今更真っ赤な顔になる。
