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ビタミン剤

第31章 ウサギ+ワンコ=耳+シッポ


さっきまではあんなに腹が立ってたけど
翔ちゃんと話してたら、毒気が抜かれたみたい。
笑いながらリビングに入ってくと
潤ちゃんの手伝いをする雅紀がいた。


頭の上のウサギ耳にびっくり目になってるけど
笑顔を見せたげたら、安心したみたいに
泣きそうな笑顔を作ってくれてる。

ヘタレで可愛くて、そんなところがたまんない!

翔ちゃんと潤くん、俺と相葉さんが
並んで座って美味しそうなディナーの時間。
突然のお呼ばれなのに二人とも楽しそうに笑ってくれるのが嬉しくて、

つい勧められてアルコールまで飲んじゃった
気がつけば、相葉さんの肩の凭れかかるように
なってて

「さっきは俺ね、言い過ぎた…
ごめんね、相葉さん。」

なんて素直に言葉が自然の口から出ちゃってる

「ううん、俺も飛び出してって
心配かけさせちゃって、ごめんね」


ほんの20センチくらいの距離がもどかしい。
お互いに見つめ合ってると


「仲直りはやっぱチュウだよなぁ」

「うんうん、俺たちも仲直りするときは
いっつもチュウだもんね、翔くん」

囃し立てるテーブルの向こうの2人から
キスしちゃえのコール

ウサギ耳がピクピクしそう
目を閉じてその瞬間を待ってると
あたたかさが伝わってきてくっつき合う部分を
もっと増やしたくて抱きついていく。

くちびる同士が奪い合うように激しく
舌同士は絡み合いながら淫らに
角度を変える瞬間、息継ぎする間に
目を開けると
翔ちゃんと潤くんまでテーブルの向こうで
濃厚なキスしちゃってる

「…かずっ…かず、好きだよ」

「…まぁ…く…んんっ…ぁ…う…ぁ」

もうダメ…思考が溶けだしてきちゃう
もっと熱を感じさせて


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