
ビタミン剤
第31章 ウサギ+ワンコ=耳+シッポ
翔くんのゴクリと飲み込む唾の音
そのガチガチの下腹部の中心を優しく撫でて
今度は俺から腕を伸ばしてキスをする。
廊下を歩きながらで、少しよろめきながら
離れ難いくらいのキスしてたら
あんまりにも遅いから様子見に来た
相葉ちゃんがいてたみたいで
ドアの隙間から慌てて身を隠しちゃった。
「…やば…ぁ、見られちゃった」
「潤…おいちょっとこれ見てみろよ
ニノから届いたLINEなかなか面白いぜ。」
ドアの前でスマホの画面を覗き込みながら、
仲直りのきっかけ作りに2人で一役買って
あげることにする。
やっぱり2人には仲良くして貰いたいしね。
うちに来てるから迎えに来てあげてって
返信をしておいた。
なにやらアイデアがひらめいた翔くんが
いたづら小僧みたいなやんちゃな顔を
見せながらそっと耳打ちしてくる。
「そんなの有るの?」
「この間買っといたヤツ。
潤に着てもらいたいなぁって思ってさ
けど、ニノに譲ってやってもいい?」
「俺は、別に…良いけど。」
「また、すぐ取り寄せるからさ
絶対潤に似合うと思うんだよなぁ」
相変わらずのコスプレ好きの翔くん。
なんだかんだいろいろな衣装とかを買い込んでは
夜の盛り上がりの一役を担ってたりしてる。
もう、いい加減慣れてきたんだけどね。
「相葉ちゃん、気不味いままで
待ってるから早く行ってあげよ。」
「じゃあ最後のキスな?」
結局キスだけじゃ終わらせてくれなくて
扉の前でフェラさせられてそのまま咽喉の
奥で受け止めてすべてを飲み込んだ。
満足気な翔くんと、
中途半端に火照った俺の身体。
さすがに気不味くて、相葉ちゃんと目を合わせ
らんないから
俺はキッチンへと逃げ込むことにした。
