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ビタミン剤

第31章 ウサギ+ワンコ=耳+シッポ



「あ、お疲れぇ
お邪魔してます、翔ちゃん…」


「よ、雅紀。
ケンカしたらしいな、ニノからメール届いたぜ。」

「ニノにも迎えに来てって返信してるから
それまでゆっくりしていきなよ。」


「でも、あの俺、二人の邪魔だし、 ホント悪い…から」


顔が真っ赤でグズグズでもじもじの相葉ちゃん
たぶんさっきの俺と翔くんとの行為も
ドア越しに聞こえたんだと思う。


こんなのでホントにニノのこと抱いてんのかな?

相葉ちゃんの優しさってたまに気弱く頼りなく
見えるときがあるから、つい余計な心配をしてしまう。

自分の恋人と比較するなんて
いけないことだけど、やっぱり翔くんは
ホント頼りになるし。

ベッドの上でも、創意工夫とかもモノ凄くって
あくなき探究心には、時々俺でも引くことも
あったりするからね…



やっぱり優しさなんだろうな。

ニノが相葉ちゃんに惹かれてる部分って
彼の持つおだやかであったかな空気感。
リーダーとはまた違う癒しを感じるし
底抜けに明るい笑顔を見せてくれる。


翔くんのせかせかでぎゅうぎゅうな休日
スケジュールには辟易することもあるしね。

ニノが来るまでもう少し時間があるし
2人のケンカの様子や普段のやり取りなんか
を聞き出したりしておこうかな。


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