
ビタミン剤
第13章 ぼくのペット
Jside
今朝の出来事が蘇ってきて、自分の度量の狭さと醜い嫉妬心を思い出して涙腺が緩んでしまう。
「翔さん…俺、せっかく…翔さんがペット飼ってもいいよって言ってくれて、
知り合いに頼んでくれてお試し期間まで…
名前までつけたのに…俺
俺、今日ここに帰るのがイヤになってた。」
今朝、寝室を出るまでの俺の心はあんなにも満ち足りてたのに
「どうした、なにがあったの?」
「翔さんが家で待っててくれてるのわかってた。せっかく俺の好きなカニクリームコロッケまで用意してくれてたのに。なのに…自分からニノのこと誘って飯食いに行ったんだ。」
「潤、落ちついて。ゆっくりでいいから。」
翔さんが抱き締めたままソファに座らせてくれる。何か飲むって聞かれても、
首を横に振ってしがみついたままでいた。
「カイザーが朝からいたづらして潤を困らせたんだろ?仕方ないよ、潤だって出かける前は余裕ないんだし。」
翔さんの優しい声が内容も聞かないで
俺のことを許してくれようと、どこまでもとろけそうなくらい甘やかしてくれる。
「違うっ!違うから。
俺、やっぱりあいつのこと飼えないっ。
翔さん、俺には無理なんだよっ!!」
顔をあげると翔さんの唇がそっと俺のくちびるを塞いできてくれる。
目蓋を閉じても涙は溢れ続けてしまって翔さんが差し込んくる舌に苦しくなるほど吸い付く。
吐息も漏らせないような濃厚なキス。
キスするだけで
下半身に熱が集まりはじめることに気づいて、身を捩って翔さんに悟られないようにした。
今朝の出来事が蘇ってきて、自分の度量の狭さと醜い嫉妬心を思い出して涙腺が緩んでしまう。
「翔さん…俺、せっかく…翔さんがペット飼ってもいいよって言ってくれて、
知り合いに頼んでくれてお試し期間まで…
名前までつけたのに…俺
俺、今日ここに帰るのがイヤになってた。」
今朝、寝室を出るまでの俺の心はあんなにも満ち足りてたのに
「どうした、なにがあったの?」
「翔さんが家で待っててくれてるのわかってた。せっかく俺の好きなカニクリームコロッケまで用意してくれてたのに。なのに…自分からニノのこと誘って飯食いに行ったんだ。」
「潤、落ちついて。ゆっくりでいいから。」
翔さんが抱き締めたままソファに座らせてくれる。何か飲むって聞かれても、
首を横に振ってしがみついたままでいた。
「カイザーが朝からいたづらして潤を困らせたんだろ?仕方ないよ、潤だって出かける前は余裕ないんだし。」
翔さんの優しい声が内容も聞かないで
俺のことを許してくれようと、どこまでもとろけそうなくらい甘やかしてくれる。
「違うっ!違うから。
俺、やっぱりあいつのこと飼えないっ。
翔さん、俺には無理なんだよっ!!」
顔をあげると翔さんの唇がそっと俺のくちびるを塞いできてくれる。
目蓋を閉じても涙は溢れ続けてしまって翔さんが差し込んくる舌に苦しくなるほど吸い付く。
吐息も漏らせないような濃厚なキス。
キスするだけで
下半身に熱が集まりはじめることに気づいて、身を捩って翔さんに悟られないようにした。
