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ビタミン剤

第7章 人魚のナミダ



「でもさ、俺もマーくんも、もちろん
リーダーも二人が嵐に居てくれて
良かったって思ってる。
マーくんもいつも言ってるじゃん。
俺も嵐の5人で良かったって思ってるよ。」


「………。」


「1番年下なんだからもっと甘えなよ。
たまには俺みたいな歪んだモノの
見方とかもしてみたりさ、
けっこう幅が広がっちゃうかもよ。」



ニノの言う通りかもしれない。

ニノの鋭い角度から見た価値観は
嵐にとっては必要不可欠なもの

誰一人欠けたって嵐は存在できない。



「お、いいタイミングでメール来た。
翔ちゃんからだよ、
あと、30分くらいだってさ。
ジェイは大丈夫かって心配してるよ。」


熱を計ってみたらすっかり平熱に戻ってた。
ニノがリビングに移動しようって
言ってくれる。
ようやくベッドから解放された
リビングはとてもいい匂いがしてる。

ニノが翔さんに返信してくれた
平熱になったし、
リビングへ移動中だよって。


翔さん。
あなたが、みんなに連絡をして
くれたおかげで、
目覚めてからも声が出ない不安に
襲われることなんてちっともなくて
優しい仲間がそばに居てくれてるよ。


翔さん。
俺、はやくあなたの名前を呼びたい。



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