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ビタミン剤

第7章 人魚のナミダ



「お、松潤起きてたんだね。
具合どう?ニノちゃんにムリに
起こされたりしなかった?」


「お前の声がでかいんだろうが!
病人いるのに少しは配慮しろや。」



夫婦漫才みたいな絶妙な掛け合いをする
2人が少しうらやましいって思えた。

「お、笑ってるね。よかったぁ
じゃあ、
なんか美味しいもの作るからね
松潤がもっと元気になるように。」


「あのさ、マーくん。まさかの
麻婆豆腐とか言わないよね?」


「なんでさ?
元気でるじゃん麻婆豆腐!」


「あのね、ジェイは病人なわけよ。
消化の良いあっさりしたものが
定番でしょうが。
ったく、
天然のおバカさんなんだから。」


「バカじゃないし。
だって翔ちゃんも帰ってきてから
食べるでしょ。だったら美味いもん
作っててあげたいし。」


ピンポーン、ピンポーン


インターホンの音

ニノが出迎えてくれてる。
どうやらリーダーまで来てくれたみたいだ。

寝室の扉が開くと
そこにはでっかい鯛を
見せびらかすリーダーがいた。

「陣中見舞いだよーん。
へへ、こんなの釣れちゃった。」


「あのさ、リーダー
鯛はめでたい時でしょうがっ!
もう、ばっかじゃないの2人とも。」



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