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キラキラ

第27章 かげろう ~バースト6~


一回、痛いと言ってやめたら、もうしてくんないんじゃないか、と、思ってしまって、俺は頑なに大丈夫、と繰り返した。

ふと振り返ったら。

そんな強情な俺に、相葉くんは、眉を下げて困ったような顔をしてた。


そんな顔させたいんじゃないのに……!


はぁ…はぁ…と、平常心を保とうと、小さく喘ぎながら、首を振ったら。
相葉くんは、ゆるゆる動かしていた指をとめて、
そっと囁いた。


「…あのさ、かず」

「…大丈夫!」

「いや、そーじゃないよ」


相葉くんは笑って、俺の体をトン、と、おした。


「わ」


はずみで、コロリとシーツに横倒しになる。


「楽な体勢でやろう。さっきの格好しんどいだろ」


ほら、足たてて、と膝をつかまれ、俺は横向きに寝そべったまま足を開かされる、という、これまた恥ずかしい格好をさせられる。

うわ…と、思っていたら、ふわりと背中に温かな体温を感じ、相葉くんが俺を背中から抱き込んだ。


「からだの力抜いてて…」

「……っ」


耳もとで低音で囁かれ、俺は肩をすくめる。


なに…俺、相葉くんの声にまで感じちゃう……!


出しそうになった声をなんとか飲み込んでいたら、再び相葉くんの指が俺の体のなかを動き始めた。


「……ぁっ」


相葉くんの胸がぴったり俺の背中にくっついている、そんな状況にもドキドキして。
クチュクチュという水音が響くそこは、段々熱をもってきて、相葉くんの指が楽に出入りしはじめたのを感じた。


「…ぅんっ…んっ…ぁ」

「かず…すごく柔らかくなってきた」

「…ほん…と」

「うん」


相葉くんの顔を見ようと、首を必死に後ろにむけたら、熱いキスに迎えられた。

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