
キラキラ
第27章 かげろう ~バースト6~
はっきりいって、俺はそんなに経験があるわけではない。
まあ、高校生なんだから当たり前か。
高校に入る前の春休み、当時つきあってた彼女と何回かしちゃった程度だ。
だから、ドーテーではないけれど。
…男とするなんて初めて。
だけど、本気でかずを好きになり、両思いになれた日から、実は少しずつ準備はしてたんだよね。
まずは、インターネットで知識を得て。
体験談を読みあさり。
ネット通販で必要なものもそろえた。
あとは、俺たちのタイミングがあったときに、深い関係になれたらいいなって、思ってた。
そのタイミングが今日だとは思ってなかったけど…。
キスを繰り返し、かずの反応をみながらそっと下半身に右手をやれば、かずのそこは燃えるように熱くて、硬くて。
触れた瞬間、少し体を強ばらせたかずの頭を撫でながら、こっちに集中して、とばかりにキスして、ベルトに手をかけた。
「触るよ…」
「うんっ…っ…ぁ…」
かずの下着の中にそっと手をさしこんで、そこに直接触れる。
熱く猛っていて、可愛らしいかずの表情に似つかわないくらい、男を主張している。
自分以外のそんなものを触るのは、当然初めて。
俺が触れると、さらに硬度を増していくのが、嬉しくて、そこをそっと握りこんだ。
あとからあとから、先端から透明な液が流れおち、俺の手を濡らす。
これは、感じてくれてる証拠だね。
「あ……ああ……あ」
かずが、熔けるような目で俺を見つめ、甘く切ない喘ぎ声をあげた。
「気持ちいい……?」
「んっ…ん」
かずは頷いて、自分の手の甲をかんだ。
それに気がつき、かずの口を再び俺の唇でふさぐ。
キスをしながら、下半身に刺激を与え続けてると、やがて、かずが、苦しそうに眉をよせて、腰を浮かした。
俺の唇から顔をはずし、
「ぅんっ……っ……でるっ」
と訴えた。
なんって、可愛いんだろう!
「いーよ、出して…」
かずの欲情に満ちた顔はすごく色っぽくて。
「あっ…気持ち…いいっ…あ……ああっ」
イク顔はさらにエロくて……。
「…っ……っ……っ!」
言葉にならない声をあげて、気持ちいい証拠の欲を吐き出したかず。
その表情に完全にやられた俺は、ガチガチな自分のものを自覚しながら、自分の手に吐き出されたかずのものをペロッと舐めた。
