
キラキラ
第12章 ほたる ~バースト2~
***** ***** ******
「ねーねー、今こんなこと思ったでしょー!?」
「えーなんで分かるの?かずくん!すごいなあ。」
「んふふー」
母親にびっくりされるのが嬉しくて。
ほめてもらえるのが、嬉しくて。
物心ついたころから、自分の不思議な能力を使っては、俺は母親にアピールした。
こんなこと思ったでしょ。
あんなこと考えなかった?
母親はその都度楽しそうにつきあってくれた。
「すごいね。かずくんは魔法使いみたいよ」
嬉しかった。
楽しかった。
だけど、俺は、能力のことについては、秘密にしてたんだ。
だって、その方が不思議度増すから。
わざわざ、種明かしなんかする必要ないもんね。
俺は、母親のまえでは、魔法使いであり続けた。
そして、そのうちに俺は、自分の周りの人間にもアピールしだした。
すごいでしょ。
なんでも分かるよ!
僕、魔法使いみたいでしょ!
「二宮くん、すごーい」
「えっ!なんで分かったの?!」
悪意なんてなにもなかった。
ただただ純粋にほめてほしかっただけだ。
ビックリしてほしかっただけなんだ。
家族ではない他人が、自分をどう思うかなんて、考えたことなんてなかった。
「…………え、なんで分かるの」
「………二宮くん、気持ち悪い」
「やめろよ、怖ーな」
「寄らないで」
………なんで、そんなこと言うの??
初めは驚いて、喜んでた友達。
なのに、だんだん、怪訝な顔されるようになり。
心を読まれてるみたい。キモい。
あいつの近くにいたら危険だぜ。
気がついたら、完全に孤立してた。
周りで囁かれる俺にたいしての評価。
聴こえてくる心の声。
耳を塞ぎたくてもきこえてくるマイナスの言葉の刃に、唖然とした。
誰も目をあわせてくれない。
誰も話をしてくれない。
近づいたら、危険とばかりに、俺のまわりから、誰もいなくなって。
そこで、はじめて自分がやった失敗に気がついた。
分かったんだ、やっと。
心を読まれて、嬉しい人間なんて、いない。
当たり前のようだが、子供だった自分は分かっていなかった。
「ねーねー、今こんなこと思ったでしょー!?」
「えーなんで分かるの?かずくん!すごいなあ。」
「んふふー」
母親にびっくりされるのが嬉しくて。
ほめてもらえるのが、嬉しくて。
物心ついたころから、自分の不思議な能力を使っては、俺は母親にアピールした。
こんなこと思ったでしょ。
あんなこと考えなかった?
母親はその都度楽しそうにつきあってくれた。
「すごいね。かずくんは魔法使いみたいよ」
嬉しかった。
楽しかった。
だけど、俺は、能力のことについては、秘密にしてたんだ。
だって、その方が不思議度増すから。
わざわざ、種明かしなんかする必要ないもんね。
俺は、母親のまえでは、魔法使いであり続けた。
そして、そのうちに俺は、自分の周りの人間にもアピールしだした。
すごいでしょ。
なんでも分かるよ!
僕、魔法使いみたいでしょ!
「二宮くん、すごーい」
「えっ!なんで分かったの?!」
悪意なんてなにもなかった。
ただただ純粋にほめてほしかっただけだ。
ビックリしてほしかっただけなんだ。
家族ではない他人が、自分をどう思うかなんて、考えたことなんてなかった。
「…………え、なんで分かるの」
「………二宮くん、気持ち悪い」
「やめろよ、怖ーな」
「寄らないで」
………なんで、そんなこと言うの??
初めは驚いて、喜んでた友達。
なのに、だんだん、怪訝な顔されるようになり。
心を読まれてるみたい。キモい。
あいつの近くにいたら危険だぜ。
気がついたら、完全に孤立してた。
周りで囁かれる俺にたいしての評価。
聴こえてくる心の声。
耳を塞ぎたくてもきこえてくるマイナスの言葉の刃に、唖然とした。
誰も目をあわせてくれない。
誰も話をしてくれない。
近づいたら、危険とばかりに、俺のまわりから、誰もいなくなって。
そこで、はじめて自分がやった失敗に気がついた。
分かったんだ、やっと。
心を読まれて、嬉しい人間なんて、いない。
当たり前のようだが、子供だった自分は分かっていなかった。
