
キラキラ
第33章 🌟🌟🌟🌟🌟
「ぁ……ぁあ」
「サト……」
「んっ……あん」
俺が粒を弾くたびに、とろけそうな甘い声を、惜しみ無くあげながら感じてくれてるのが嬉しい。
俺は胸を触りながら、そのまま反対側の自分の指をそっと彼女の口もとにもっていった。
熱い吐息をあげてる口のなかに、当然のように俺の指がするりと迎え入れられた。
「……っ……」
生温かな口内。
そのままキャンディーのように、チュパチュパと吸われ始め、俺の体もぶるりと快感に震える。
うっとりした顔で、俺の指を舐めてるサトは、極上のいやらしさ。
緩くあいた口元から、真っ赤な舌が見えて。
テラテラ光る唾液を俺の指に塗りつけてくる様が……
「サト……もういいよ……」
俺の下半身を直撃して。
とろとろと先走るものが、自分で分かる。
指をゆっくりと口から引き抜くと、サトが物足りなそうな顔で口をあけた。
「……すっごく……色っぽい」
キスをして、低く囁くと、サトは嬉しそうに微笑んだ。
「ん……気持ちいいもん……」
「俺も……気持ちいい」
「ミヤ……」
「カズ、でいいよ」
訂正させると、サトは潤んだ目で俺を見上げた。
「もう……これからはカズと呼んで」
「……いいの……?」
「うん……」
「…………カズ」
サトは小さくその名を呟いて、はにかんだ。
そもそもサトにミヤ、と、呼ばせ始めたのは俺。
国王様の命令で、幼馴染みから、サトの付き人に変わったあの日。
公私混同を恐れたのと、立場の線引きのために、俺はサトに、カズという本名を呼ぶことを禁じたのだ。
でもあまりにも寂しそうで、ベッドの中で時おり呼ばせてたけど。
「……あなたのそばから一時的に離れるから。もうミヤの名はいらないでしょう」
「うん……カズ」
「はい」
「カズ」
「……うん」
「……カズ……んっ」
……嬉しそうに俺の名を呼ぶサトがいとおしくて。
その細い体を抱き締めて、俺たちはもう一度深い深いキスをした。
