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Perfect Romance

第5章 一歩前へ


「運転してもらうからさ。後、少しだけお菓子もね」
ちょっと照れくさそうににのが笑う

…俺、今すげー嬉しいんだけど

こんな気遣いしてくれちゃったら
もっと好きになっちゃうじゃん!

「ありがと!嬉しい!」
俺は思わず抱きついてしまい

「バカ!」
またも思いきり頭をどつかれた




ついついまたやってしまったせいで
にのは到着するまで1度も俺を見てはくれなかった

だけどね
にのの顔、赤くなってたの
…俺、少しは期待していいのかな




「あ…見えてきた」
遊園地のシンボルとも言える
観覧車やジェットコースターのレールが視界に入った時

「すごい久しぶりだよ!ヤバい、テンションあがる」
にのが身を乗り出して、嬉しそうな声を上げた

さっきまでの無視は何だったのか
キラキラした目で運転する俺を見てくる

「良かった。たくさん乗ろうね」
そんな顔見たら、俺まで嬉しくなるよ

「乗る乗る!…相葉さん付いてこれる?」
「大丈夫だよ」

だってにのが一緒だもん

「俺、止まんないよ?」
「え…」


ニヤリとしたにのに
…少しだけ嫌な予感がした。

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